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今回の案件のズーマー(AF58)は、キックの戻りが悪いということで、エンジンが掛けられない女性ユーザーからの案件。
川口市内だったので、掃除機を使ってキレイにしてあげよう と考え、お引き上げ修理にしました。
そもそも、セルが使えるんですよね。
「どうしてセルを使ってないの?」と聞くと、「なんかー、父親に使うとバッテリーがダメになるよ」と教わったようで、日々キック始動をしていたそうです。
なるほどー
キックも使わないと、それはそれで固まるんですが、使い過ぎもやっぱり金属摩耗したりして、グリスが間に合わなくなり固くなったりします。
毎日乗ってるなら、一週間に一回だけキックでエンジン掛けてあげるとイイよ
と教えておきました。
お父様、よっぽどバッテリーがダメになって痛い経験をしているのかな???
ま、その家族間の教えは、それぞれ違うでしょうし、それはそれでイイとして、このキックレバーの戻りの悪さを修理しなければなりません。
イイモデルケースなので、マニュアル化してみました。
わりと、ガチガチなんですよねー
ギシギシ、ギシギシ!って感じで動く感じです。
これは女性の力ではムリです、たしかに。
クランクケースカバーを外します。
緑の8mmネジを7本、赤の10mmネジを2本外します。
電動工具でビュン!って一発ですが、手動だと意外と長いボルトなので、辛いですよ。
この10mmネジは、つまり、エアクリーナーボックスを留めるネジとなる。
全部ボルトが外れたら、叩く!
プラスチックハンマーで叩く!
そーすっと取れます。
外れにくかったら、少しマイナスドライバーかなんかでコジってもイイかもね。
はい、これで取れました。
駆動系が露出しますが、今回は、こっちは関係なしです。
ひとまず、掃除機を使ってキレイにはしましたレベルで終了。
原因は、クランクケースのキックレバーギア側です。
まず掃除機でキレイにゴムカスを掃除します。
次に、エンジンクリーナーやキャブクリーナーでギア廻りに吹付け掃除。
徹底的に金属部分の地が見えるように掃除します。
次にメンテルーブ。
これはラスペネに、少しグリスの要素を加えたようなスプレータイプの浸透性グリスです。
WAKO’Sから発売されていますが、これ以外、適切な用途に向いたモノを使ったことがありませんので、ガッチャでは定番化しています。
次に、ギアの歯車部に、本格グリスを塗布。
これは、汚れを寄せ付けるが、ホワイトグリースでイイと思う。
さて、これで動きを確認して完了!
凄まじく動きが良くなったことを確認できるだろう。
この作業だが、ズーマーのみならず、ホンダ系のすべてのスクーターで共有できる。
ただ、バラし方の過程が少々違うので、やっぱり車種ごとにやるべきところかな。
キック戻りに不安があるユーザーの方、ぜひ、一度やってみてほしい。
ではでは。
今回のご依頼:キック戻り解消修理 埼玉県川口市 13,000円
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