2024年3月1日より受付電話番号を廃止し、全ての修理予約は公式LINEからとなりました。
原付が電子制御化されてもう10年も経とうという感じです。
大きく変わったのは、2サイクルエンジンから4サイクルエンジンになり、キャブレターからインジェクションに変更になった点でしょう。
原付バイクは、よりバッテリー駆動型の電子部品で制御されている乗り物になったわけです。
年々、電装系トラブルは増える一方で、その大半がECUやインジェクション制御に起因する故障が増え、機械的な分解修理という対処が取れないケースが増えました。
とは言え、電装系トラブルを引き起こす原因は、ほとんどが機械的なメンテナンス不良から来ているとも言え、単に電装パーツがいきなり壊れるということは、あんまり無いことなんです。
つまり、通常の消耗品や清掃メンテナンスを怠らなければ、電装パーツも故障を引き起こしづらいというのが、ガッチャの見解です。
例えば、クーラント液の交換サイクルを怠れば、ウォーターポンプが詰まり、センサーが感知しエンジン温度異常で制御が掛かり、エンジンストールとなるわけです。
これは電装系トラブルではないわけです。
この辺りがバイク屋さんで、一緒くたにされているケースが多く、原因の追求に至ってないことも多くあります。
そこで、この警告灯をしっかり把握すれば、しっかりトラブルが特定できるという一例として、今回、DIYメンテナンス好きなアドレスV125(CF46A・CF4EA)ユーザーがイジっている時にやらかしてしまった、失敗談を紹介したいと思います。
その失敗談は、FI警告灯が点灯し、エンジンが掛からなくなってしまったとゆー案件。
V125のFIランプ警告灯トラブルは、ひじょーに多い案件で、インジェクション関連や排気温度異常やら、センサー系に起因していることが多かったのですが、今回はちょっと違うようです。
セルも回らない、エンジンが掛けられないとゆーのは、なかなか重症です。
ただ、この警告灯の点灯方法によってトラブル箇所が判断できる、診断機能が備わっています。
モードセレクト機能と言って、このV125だけじゃなく、レッツ4やディオ、ジョグ、最近の原付バイクのほとんどが、その機能を装備しています。
このモードに移行するのは、サーキットテスターコネクターを使う。
早速、バッテリー格納庫を外してみよう。
これは、前回やったバッテリー交換法のレクチャーと一緒です。
六角ビス5mmを外します。
このバッテリーボックスカバーを上に跳ね上げて外します。
決まって砂利や汚れが詰まっていて外しにくいので、マイナスドライバーかなんかでこじるのがコツです。
外れるとすぐにバッテリーが露出しますが、このすぐ脇に白いコネクターが見えると思います。
ツメを押して、キャップを外します。
2極だけ端子が組み込まれいます。
この端子同士を繋ぎ、ショートさせるとモードに移行します。
汎用の配線を用意し、両先端を剥いておきます。
こうして差し込み、ショートさせます。
ショートさせながら、スイッチをONにします。
すると診断モードに移行し、FIランプがエラー点滅をして教えてくれます。
この点滅だと、2回点滅→3回点滅 を繰り返しているのがわかります。
エラーコードは、点滅回数の先頭に「C」を加えたコードになるので、「C23」がエラーコードになります。
マニュアルに照らし合わせると、どうやらフューエルカットセンサーの異常のようだ。
早速、フロントカバーを外し、フューエルカットセンサーをチェックしてみよう。
フロントカバーの外し方は前回やった記事を参考にしてください。
フロントカバー内を見て、この部分にフューエルカットセンサーが装備されています。
ありゃ!?
よく見ると、UPPERマークが逆さまですね。
どうやら、このV125ユーザーさんは電装系パーツを外し、すべてのコネクターにグリスアップをするメンテナンスを行ったと、後から聞きました。
その際に、カットセンサーの取り付ける方向を上下間違えたようです。
正常に取り付けるとこうなります。
これで、すんなりエンジンは始動。
んー なんか、直ったのはイイコトなんですが、胸にモヤモヤ感が残りました。
さー!どこに不具合があるんやろか~ と少し楽しみにしていたところがあったので、肩透かし?かな?w
なんかねー 難しい故障を見つけ出して直した時ってドーパミンが出るんだと思う。
あれってクセになるんですよね。
ユーザーさんに説明したら、思い当たることがあったようで、「あー!なるほどー!」と嘆いておりました。
今回のケースはちょっと特殊でしたが、もし、警告灯が出て、自分で直すのはちょっとハードル高いなー ってユーザーさま、一度、ガッチャにご相談下さいませ。
ではでは。
コメント