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エンジン不動のコレダスポーツ(K50)のキャブレターオーバーホールのための車体離脱法
今年の正月はそれほど忙しくなかった印象です。
年々、原付ユーザーが減っているというのもあるでしょうね。
それと、修理に踏み込まないユーザーが多いこと。
修理しないってのは、修理費を払うぐらいなら捨てる ってことです。
もう、使い捨てなんです、バイクは。
もちろん、ガッチャも昨今の燃料費高騰やら材料費の値上げがあり、修理費は年々高くなって来ており、依頼に繋がるケースも少なくなって来ており、バイクが売れないのも相まって、全盛期の半分程度の依頼量って感じです。
その中でもご依頼があるのは、やたらと古いバイクやら、乗りまくってる原付だったりと、程度がよろしく無いモノが多いのも事実です。
今回入庫したスズキのコレダスポーツ(K50)も、そうですが、かなりの年数を放置してしまったようで、復活は難しい部類に入ります。
なにせ、パーツが出ない。
さらに、放置パックであっても、二桁に届くような案件が少なくなく、その修理費を出せないユーザーが多く、今回もボーダーラインが5万円だったので、結果、断念せざるを得ない状況でした。
ただし、コレダに関して言えば、キャブレターは外部に露出していないので、ぴんぴんの新品に見えるほど程度が良いモノが多いです。
そこで、レクチャーとして車体からキャブを離脱するところまで、今回、やってみたいと思います。
パーツリストですが、キャブカバーの方を見てみよう。
あっち側になるので、よく見えないですよね。
コレダでも、エアバルブが付いているタイプになります。
まず、キャブカバーを取り外します。
キャブカバーという名称で正しいかはわかりませんが、クランクケースでは無いことは確かです。
4本の#3プラスネジとなります。
ネジ形状はM6となります。
これでカバーが外れます。
ガスケットはキレイに残ると思います。
外すと、すぐにエアーバルブのホースが繋がっているので、これを外します。
これでカバーが離脱しました。
次に、キャブフロートのドレンホースを抜きます。
次にやるのが、この真上にあるケーブル類が通るゴムカバーを外すべく、スチールカバーを留める#3プラスネジを外します。
やはりM6です。
まずは、スチールカバーを外します。
次にゴムカバーなのですが、防水を兼ねています。
アイドル調整ネジとスロットルケーブル、チョークケーブルが通っています。
ここでキャブを取り外して、外に出してからケーブルを抜くモノなのですが、少し横着して、キャブを外さず、エンジンが掛けられないかと、このままスロットルを外してみようと試みました。
ラジペンでスロットルカバーを反時計回りで緩め外します。
このキャブ穴めがけて、キャブクリーナーを突っ込んでエンジン始動をトライしてみました。
すると、ブルン!とは言ったのですが、アクセルを開けるとストールしてしまうので、やっぱりキャブを外してオーバーホールしないとダメでした。
ま、こうした積み重ねです、経験とは。。。
キャブを車体から離脱させるには、この脇にあるゴムカバーを外します。
引っこ抜くだけです。
ただのゴムカバーです。
外した穴を覗き込むと、マイナスネジが見えるのがわかるでしょうか?
これがキャブをインマニに留めているわけです。
キャブを外側に引っこ抜くことが出来ました。
こんな感じに引っ張り出します。
ちょっと暗くて見にくくなりましたが、オイルホースを外します。
はい、これで離脱出来ましたね。
露出しているキャブと違って、外部はほんとにキレイですね。
外れたケース内です。
左側にはクラッチケーブルが見えますね。
つまり、このキャブボックスは、エアクリーナーボックスも兼ねている作りってのがわかると思います。
吸入方向を見ていくと、エアフィルターが付いているというわけです。
ホンダ、ヤマハには無い作りなので、困惑するでしょうが、ま、よく考えたもんですね。
次回は、キャブ洗浄をやってみたいと思います。
ではでは。
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