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シグナスX・SR(SE12J)のエンジン不動をキャブレター洗浄で復活させる方法~離脱編~
寒いですね。
さすがに大寒となると東京でも、からっ風がカラダを震えさせます。
こうなると、原チャリユーザーは非活動的になりますから、出張修理自体は暇になる時期ですが、確定申告があるので毎年、この時期の暇はちょうどイイわけです。
ただ、寒さに関係なく利用するユーザーも少なくなく、それは、もう通勤やお仕事で使われる方には、原付バイクは生活必需品なんですよね。
まして、ウーバーなどのフードデリバリーの個人ユーザーにも、今どきは、原付バイクが稼ぐ道具になっています。
そうした中でも、原付二種を使われるケースが多くなっており、今回入庫のシグナスX125(SE12J)も、もーそこそこエンスーに近いですが、現役で配達に使っているようです。
トラブルは、アクセルワイヤーが戻らずという案件なのですが、ついでにキャブ洗浄も承りましたので、ついでにレクチャーしてみます。
当然ながら、今回のレクチャーは、キャブ車限定ですね。
初期型のSE12JとSRグレードが対象となります。
パーツリストを見てみよう。
細かいっすねー
ミクニタイプなので、もう時代に対応しきれず・・・という感じです。
おっつけおっつけで、原付バイクに対応させた感じで、一世代前の旧式キャブレターです。
これは、もはやヨンフォア時代と基本構造は変わらないのが、とほほという感じですね。
なーんも進化しとらん。
そもそも、たかだか1ヶ月放っただけでエンジンが掛からない、骨董品のキャブなんて言うキーパーツを使用している方がおかしーですよ。
二輪メーカーなんて、限らた4枚しか無いふっかふかの座布団の上で、ながーい間あぐらかいてたわけで、ほんと、こってこての日本企業な業界です。
テスラ的なベンチャーが現れて引っ掻き回してくれりゃイイのに といつも思います。
そんな魅力ある業界じゃねーな。
脱線しました。
まず、過去レクチャーで、メットインボックスは外れていますね。
キャブは上部が露出しているところからスタートですね。
インテーク側とエアーダクト側に挟まれているのが、キャブです。
このゴムダクトを両方ともかわして外して行きます。
これが、真冬には固くなってやりにくいんですよねー
なので、ヒートガンを使ってやっこくしてから作業に入るとイイですよ。
今どきはバッテリータイプがあるので、便利です。
それぞれ、キャブ側が#2プラス、インテーク側が六角3mmで緩めます。
最大限緩めるだけでOKです。
まず、ガソリンホースを外します。
バーって出て来ますので、ウェスですぐに拭き取りましょう。
この時期、静電気で着火したら終わりですよ。
あ、それと安全対策のために言っておくと、作業服やバイク自体にも、帯電防止スプレーを塗布してから作業するのがイイですよ。
あんまり乾燥している時は、ガッチャもしっかりやっています。
まずはインテーク側からマイナスドライバーを突っ込んでこじります。
あとはエアーダクト側もこじります。
すると、ポコンとキャブが取れたりします。
先ほどヒートガンでゴムをやっこくしたので、マイナスでこじっても、傷つけることは無いです。
半ば取れましたね。
でも、まだ車体と繋がっているところがあります。
まず、今回交換しなくちゃならんアクセルワイヤー。
強制開閉式という2本のケーブルで制御するタイプを採用しています。
手前の10mmネジを緩めます。
反時計回りで緩めると、ケーブルがフリーになります。
ガン玉を外します。
これでアクセルケーブルが離脱しました。
これを車体から抜くのは、割愛します。
あとは温度制御コネクターを2本外します。
キャブ温度を感知して、チョーク開閉を制御しているようです。
その自動チョークのコネクターです。
防水タイプのコネクターなので、ちょっと外しにくいかも。
これで離脱完了です。
形が骨董品ですね。
燃料をフロートから送るポンプが付いているんですが、これが涙ものの機械仕掛けになってるんですよね。
ま、それは次回やってみましょう。
ではでは。
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