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エンジン不動のコレダスポーツ(K50)のキャブレターオーバーホール分解法
前回、コレダスポーツ(K50)のエンジン不動修理の過程で、キャブレターを車体から離脱しました。
この手のビジネス車フォーマットを、レトロスポーツとしてリファインさせる方法って、ちょっと前に流行ったんですよね。
メーカーも必死だな~ と思っちゃいます。
エモブームにも乗りたい、開発コストも掛けたくない、ホンダのリトルカブ戦略にも乗りたい って感じがヒシヒシと伝わって来ます。
リトルカブは、ユーザーが足つきが良くなるように、スーパーカブの17インチホイールから14インチホイールに少し車輪を小さくしただけで、バカ売れしたホンダの販売戦略です。
特に女性に人気があり、街に馴染むということで、スーパーカブに乗りたがる女性が多くおります。
ギア付きという少し不便な乗りにくさがあるのが、また、モーターリゼーション心をくすぐるのでしょう。
むしろファッションセンスのある女性のほうが、そうしたギア車を好む傾向があります。
その波に乗りたいので、ヤマハもスズキも、こうしたビジネスバイクをスポーツ系に振ったりして、ラインの再利用をしています。
ま、個人的には興味なしです。
21世紀の時代に、こんなギア特性や足回り装備でスポーツもクソもないやろ。
ユーザーを騙すのもイイ加減にしろ と思ってますけどね。
さ、続きをやりましょ。
今回は、取り外したキャブレターを分解洗浄します。
パーツリストはこちらです。
細かいパーツ郡で成り立ってますね。
フル分解するには、キレイなテーブルの上にウエスを敷いて、じっくり分解する必要性がありますね。
今回の分解の目的は、エンジンを掛けることですから、ジェット類の導通を確認しながら清掃していきます。
まず、フロートチャンバーを外します。
4本の#2プラスネジを外します。
チャンバー部にガスケットがキレイに張り付いているので、これは再利用できます。
もし、剥がれが悪く、切れてしまったら、交換となりますので、慎重に外しましょうね。
あ、それと、こんなガスケットやらパッキンやら、いちいち新品使っていると先に進みませんので、再利用で十分ですからね。
要はガソリンが漏れなきゃイイわけですから。
フロートチャンバー部で大切なのは、このアイドルジェットの導通です。
この矢印の通りにキャブクリーナー洗浄剤を吹付けて、導通していないと、始動性に影響します。
アクセルを開けないとエンジンが掛からない とゆー場合は、このアイドルジェットが詰まっている証拠です。
ほそーい針でもなんでも使って、とにかく導通させて下さい。
ちなみに、この個体も詰まっていました。
次に本体の分解を行います。
まず、フロートの軸を抜きます。
オレンジがメインジェットで、マイナスドライバーで外します。
ブルーがスロージェットで、やはりちっこいマイナスドライバーで外します。
あ、それと、先ほどのチャンバー部のアイドルジェットは、この矢印部分が♂部分となります。
こちらも、矢印方向で導通を確認しておきましょう。
こちらはめったに詰まっていることは無いかも?
本体側の分解具合です。
フロート、フロートピン、フロートバルブ、ニードルジェット、メインジェット、スロージェット を分解しました。
すべてのパーツをキャブクリーナーで漬け込み、洗浄を行います。
ガッチャでは、トヨタ製を使っており、コスパはとてもイイですね。
イイ方法は、チャンバー部に溶剤を貯めて、そこにドボ漬けすると、翌日にキレイになっています。
こちらの本体側もキレイにしておきましょうね。
あとは組み上げて完了です。
今回、このコレダスポーツですが、キャブオーバーホールをしてみても、エンジンは掛かりませんでしたが、通常はこのオーバーホールをすればエンジンはすんなり掛かってくれるはずです。
どうも、お客様に確認をしてみたら、放置前にオイル切らしをしたみたいです。
焼付きですね。
オイルを切らしたことで、シリンダーピストンが傷だらけになってしまったようです。
おじゃんですね。
歯切れが悪いですが、今回はココまでで修理終了。
ではでは。
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