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【マニュアル】ライブディオシリーズ(AF34/35)のマフラー脱着法とマフラー詰まり判断方法
今でこそ、4サイクルエンジンを積んだ原付バイクしか存在しないので、マフラーが詰まってしまってエンジン不動・・・やら、MAXスピードが出ない などと言うようなトラブル自体も存在しなくなりました。
4スト原付バイクのマフラー詰まりはありません。
たまーに、ユーザーからのお電話で、「トゥデイがマフラー詰まっているので交換してくれないか?」的な相談を受けますが、それは絶対にありません。
あくまでマフラー詰まりを起こしたのは、昔の2サイクル原付バイクの話しです。
マフラー詰まりは、ガンガン飛ばしまくって走り回っている若者のバイクでは起こりにくい現象で、びびびーっとてれてれ走ってるおばちゃんバイクや、安全運転な女性ユーザーに多く起こる現象です。
2サイクルエンジンのウィークポイントで、エンジン低回転時に不完全燃焼を起こしやすく、その時の排気ガスが燃えきれなかった混合気を含んでいて、それがマフラーに蓄積し、排気効率が下がるのが原因です。
いつも全開走行をしていると、ほぼ起こりません。
そうした経緯もあり、一般的にマフラー詰まりが横行し、スピードが出ない=マフラー詰まり と今だ、決めてしまうユーザーが居るわけですね。
今回のライブディオシリーズは、もちろん2ストなんで、マフラー詰まりでスピードが出なくなったり、加速や始動性が悪くなることは、往々にしてあります。
ひどいとエンジン掛かりませんので。
そうした場合にマフラー交換が必要になりますが、その脱着法をやってみたいと思います。
今回の個体は、ライブディオJ(AF34)です。
後期型ではあるのですが、規制は通っているので、触媒付きのマフラーになっている型です。
マフラー自体はひじょうに重たいので、脱着の際は注意してください。
まずはパーツリストを確認してみましょう。

マフラーCOMP エキゾースト とあります。
マフラー本体 と マフラーカバー と プロテクター という3ピースで構成されています。
エキパイには、必ず、ガスケットが付いているので、これを忘れないようにしましょう。

まず、マフラー側に立ち、センタースタンド辺りを覗き込みます。






スタンドの後方から工具を入れて行きます。

サビくれていますが、10mmナットが2本見えますね。

こんな感じのラチェットとソケットの組み合わせがベストだと思います。






こうして作業します。

真横から確認すると、あくまでスタンド後ろへ工具をツッコミ、エキパイナットを回します。
スタンド芯棒が少し当たるので、ちょっとやりにくい印象はあります。

ナットは袋ナットになっています。
ネジ自体はナットの中に隠れているので、サビにくいのが特徴です。


あとはクランクケースに留まる12mmボルトを2本外します。
マフラーを左手で押さえながら外しましょう。
押さえないと、マフラーが変な落ち方をして、破損する可能性もありますので。




エキパイ部がだいぶ錆びていますね。
金ブラシでゴシゴシして、ある程度のサビを落としたら、耐熱ブラックで塗ってサビの進行を抑えておきましょう。
放っておくと、一部に穴が空いてしまい、排気漏れとなってしまいます。
ところで、ライブディオのマフラーが詰まっているかどーかを見る指標があります。

これ、排気口なのですが、規制後のマフラーでは判断つかないのですが、前期型のマフラーの排気口の付け根を見てみましょう。
溶接部から、黒く排気ガス漏れがあると、こうして黒くすすけるんです。
このように黒くすすけているマフラーは、詰まっている可能性が高いです。
なぜなのか理由はわかりませんが、経験上です。
中古車仕入れの際に、こういう状態にあるモノは、マフラー交換分の予算を見て、仕入れ額を決めたモノです。
つまり、目利きってやつですね。
豆知識でした。
ではでは。





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