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水冷エンジンと空冷エンジンの違いってわかりますかね?
ホンダの車種で例をあげると、ダンクは水冷エンジンで、トゥデイは空冷エンジンです。
ズーマーは水冷、ディオは空冷。
空冷とは読んで字の如く、ファンを回して外空気でエンジン爆発で出た熱を冷やすのに対し、水冷はエンジンの中にひとつ部屋があり、その中をクーラントという水が回っており、エンジン熱を吸収し、ラジエターという箇所で、結局外空気で冷やす方式です。
つまり、どっちも最終的には外気で冷やすことに変わりありません。
ただし、外気だけで冷やすのに比べ、圧倒的に水冷エンジンの方が冷やす能力が高く、エンジンが冷えることにより、出力を上げることが出来たり、消耗品が傷まなかったりします。
これはエンジン自体に余裕が生まれると考えて差し支えないでしょう。
今回紹介する、一昔前のホンダスクーターのスクーピー(AF55)も水冷エンジンを採用しています。
ユーザーが水冷空冷を意識することは無いかも知れませんが、耐久性や消耗パーツのランニングコストは、圧倒的に水冷エンジンに恩恵があります。
例えば、今回行うオイル交換作業なのですが、サイクルが空冷エンジンに比べて、倍にしたとしてもイイとも言えます。
トゥデイなら3000km毎であるところ、スクーピーは6000km毎でもOKなぐらい、長持ちします。
それは水冷エンジンならではなのです。
スクーピーの型式はAF55型一色。
最終型でインジェクション仕様も出たのですが短命に終わり、ほっとんど出回っていない状態です。
つまり、ほとんどがキャブ仕様車だと思います。
すべて作業内容は一緒です。
車体またいで左側を脇から見ると、クランクケース下に17mmドレンボルトがあります。
他メーカーやカブや単車などのドレンボルトが真下にあるのに比べ、真横にあるってのは、最初、どうかと思ったのですが、これがまた便利便利。
交換の際に、まず、手が汚れない。
傾ければ最後までキレイに出すことができる。
など、やっぱりホンダは考えられてるなー って思います。
メガネレンチで反時計回りで緩め外します。
大きな受け皿だとちょっと入れにくい箇所ではある。
真っ黒は真っ黒なんだが、まだちょっと粘りも感じる。
これで1万km走った個体なので、やはり水冷エンジンのオイル劣化は、ほんとーに最小限で済むということがわかる。
この容器は重宝しているのだが、800ml入るので、原付オイル交換にベストだ。
オイルの種類は、10W-30 または 10W-40 がおすすめだが、ガッチャでは、5W-40を使用している。
ドレンボルトをしっかり締め、マフラー脇にあるオイル補給口を開ける。
0.6Lとあるので、規定量入れてみる。
注ぎやすいのも特徴だ。
ゲージを一度差し込んで、上げてみる。
するとオイルが先端に付く量で確かめるという、かなり原始的な測り方をする。
だいたい2/3ぐらいまで来ていればOKだ。
エンジンを掛けてみるとすぐに違いに気づくとは思うが、若干静かになっているのがわかる。
これはオイルというモノが、潤滑により、エンジン室から発する、ギアやベアリングが回る金属音や回転音を吸音する役目もあることがわかる。
夜中に住宅街にお帰りになるようなユーザーさん、オイル交換はイイメンテナンスだと思います。
ではでは。
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