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エンジン不動アドレスV100でまずは確認すべき箇所~その1~【燃料ポンプの作動確認】
我々修理のプロが、エンジン不動車をカンタンに直せるとユーザーは思われているようですが、その「カンタン」の言葉の裏には、数え切れないほどの経験値が含まれています。
仕事って間違い探しだと思ってるんです。
客観的に違和感を見抜けるかが、修理の基本であり、これは、修理とは関係ない仕事でも、一緒だと思っています。
デザインや芸術もそうです。
イイ違和感、悪い違和感、昨日と違うところ、前回と違うところ など、間違いや正しい部分に気づけるかどうかだと思うんですよ。
設計も、営業も、経理も、製造も、開発も、調理も、接客も、ぜーーーーんぶ、間違い探しが仕事だと思ってます。
ミスしないように仕事をしている人を多く見るのですが、発展ないです、それじゃ。
毎日毎日寸分の狂いもなく同じ仕事をしている人が居ますが、それも発展ないですし、あげくA.I.に取って代われる仕事になっちゃいます。
世の中の変化に対応し、日々発展させ、正しいことをいかにやり遂げることが、ほんとの仕事であり、それをやろうとした過程や失敗は糧でしかありません。
そうした経験をいっぱいして来たことが、バイクの故障を最短で見つけ出せることに繋がり、結果的に、カンタンに直しているよーに見えるわけです。
決して運がイイから発見できたわけじゃないんですよ。
その経験値にお金を支払って頂いているので、メーカーが決めている作業工賃が一番ナンセンスなんですよね。
工賃なんて自分で決めろや!って思います。
ちょっと話しが逸れましたが、今回入庫したエンジンが掛からないとゆーアドレスV100なんですが、その経験の中で培った、ひとつひとつの故障の確認ポイント。
それを惜しみなく、ユーザーの方々にお教えしてはどうだろーかと考えています。
その車種ごとに、その確認方法は違います。
だったらマニュアル化してみよーとゆーのが、今回の試みです。
まずは、アドレスV100のエンジン不動時に確認すべき点、その1として、燃料ポンプの正常動作確認をしてみたいと思います。
作業は至ってカンタン。
つまり、この確認方法とゆーのは、必要最小限の作業で、確実に確認できる方法じゃないと意味がありません。
出来得る限り、パーツは外さないで確認できる方法を、一応、メーカーサイドも考えてくれています。
早速やってみましょう。

燃料ポンプが作動するトリガーは、セルモーターを回すか、キックを踏むか のどちらかです。
ピストンが動くことによって負圧が生じ、負圧がトリガーとなり、燃料バルブが開くというのが、燃料ポンプの仕組みです。
燃料が流れつく先は、キャブレターです。
そこで、キャブレターのチャンバー部にあるドレンボルトを緩めて、ガソリンが流れて来るか確認を取ります。
作業位置は、左側。
キャブの位置を確認します。

プラスドライバーを用意し、フロートチャンバのガソリンドレンを緩めます。
固い場合もあるので、ラスペネを塗布してから緩めましょう。
ムリにやるとポキって折れますよ。

セルが回ればセルボタンを押してセルを回して下さい。
キックを踏んでも同じです。

見るべきところは、車体のすぐ下。
ドレンホースが伸びていて、そのホースからガソリンが垂れ流しになって出て来ます。
溜まった分が流れ切って、キックを踏んで流れて来るかどうかも、しっかり確認しましょーね。
つまり、流れて来たとゆーことは、燃料ポンプが正常作動しているとゆーことになります。
このことはエンジン不動の原因がひとつ消去されたことになり、絞り込めたことになります。
ひとつ発展しました。
そして、我々プロにとっては、正常とは違う違和感、つまり、間違いを探して行くことが仕事の過程となります。
さて、いかがでしたでしょうか?
今後も、ひとつひとつ、こうした確認方法をやって行きたいと思っています。
ではでは。
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