2024年3月1日より受付電話番号を廃止し、全ての修理予約は公式LINEからとなりました。
ホイールが歪んでしまったとゆーお客様からのご依頼で入庫していたアドレスV50があります。
その作業過程で、ホイールを外すために、マフラーを外す作業をしましたので、今回はそのレクチャーをやってみたいと思います。
このエンジンに装着されているマフラーなのですが、発売から15年ぐらい経って、今、エキパイ部分がサビサビになって、折れてしまう、クラックが入ってしまうとゆーご依頼も多くなって来ました。
いや、正確に言うと、「折れています。」や「割れています。」とは電話口では言われません。
「走ってたら、突然、音が大きくなった。どこが悪いかわからないけど・・・。」と言われます。
そーなんです。
実はひび割れから始まり、終いには折れるわけで、そのひび割れの段階で、もう、排気音はバリバリとうるさい音に変わります。
ひび割れは、一見、外観ではどこが悪いかわからないもんなんですよね。
なので、ユーザーさんは、クラックが入っていることに気づかず、突然の爆音に驚き、電話してくるというわけです。
そして、今回の個体も、エキパイ部のサビがとても酷く、一箇所、サビ腐食により穴が空いて来てしまっており、排気音が、「ぽっぽっぽっ!」と変な排気音が混ざっています。
ですが、予算の関係で、このまま行くそうなので、致し方ありません。
もし、マフラートラブルに当てはまるユーザーがおれば、ガッチャに相談して頂いてもOKですし、このレクチャーを見て、ご自身でマフラー交換をしてみるのもイイかと思います。
見ておわかりのとーり、エキパイ部分がやたらと細いんです。
これは4スト原付バイクの特徴でもあり、ホンダもヤマハもほぼ同径サイズ。
ただし、鉄の品質と塗装品質が、ホンダ、ヤマハに比べ、スズキはワンランク下がります。
鉄部の処理が悪く、錆びやすく腐りやすいのがスズキのデメリットポイントです。
まず、エキパイ部を確認します。
懐中電灯を使っていますので明るく見やすいですが、本来、真っ暗です。
ちゃんとスマホかなんかで照らして作業して下さい。
ヘッドとの接続は、5mmの六角ネジで留まっています。
丸頭のオフセットネジなんぞを使っていますので、ヘキサゴンレンチしか外す方法がありません。
特別に用意して下さい。
ガッチャはインパクトドライバーを使うので、若干首を振れる、ボールポイントを使いますが、手動工具を使う、整備初心者にはあまりオススメはできません。
しっかり、六角のタイプを使った方がイイと思います。
なんとかドライバーが入るスキマがあります。
反時計回りで緩みます。
ネジはこんな形状。
被りが深い10mmナットに変更しちゃうのもアリですよね。
あとは脇の12mmボルトを外します。
いきなりネジを抜くと、重たいマフラーの消音部がゴトっと落ちてしまので注意です。
こうして、マフラーの消音部とエキパイ部を両手で持ちながらエキパイ部分を外しましょう。
廃温センサーが付いているのですが、これ、マフラー交換時意外はノータッチで大丈夫です。
もし、マフラー交換の際は、17mmスパナで、外しましょう。
はい、これで完了。
こうやって真下の地面に置いておけば、温度センサーの配線の長さは十分足りますんで。
あとは、もし、足廻りメンテナンスの場合は、センターボルトを外すステップに進みます。
今回はココまでしておきます。
あくまでマフラーの外し方なんで。
外したマフラーなんですが、エキパイ部のサビは凄かったですね。
さすがにココまでサビが進行していると、触らない方が得策です。
もし、もうちょっと薄いサビの場合は、ペーパーや金ブラシで表面を削って、ラッカースプレーで塗っておくとイイでしょう。
一度塗っておけば、3~5年は持ちますんで。
ではでは。
コメント