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【マニュアル】VOXのリア廻りがほぼ丸裸!メットインボックス脱着方法
一昔前の原付バイクと言えば、分解法として、まずメットインボックスを外すのが常であった。
しかし、ボディスタイルを各メーカー、個性を出すために、骨組みちっくにしたり、丸っこくしたり、今回ご紹介のVOX(SA31J)のよーに、箱型にしたりと、工夫を凝らしている。
そうなると、これまで重視していたメンテナンス性よりも、スタイリングファッション重視になる。
つまり、メットインボックスを外すことでメンテナンス領域が広がり、エンジンにアクセスしやすくなるのだが、令和の時代の原付ユーザーにとって、エンジンメンテナンスは必要とされていない。
我々修理業社にとっては、なんともイヤな時代に突入しているが、ユーザーにとっては消耗品としての楽しみが増えてくれれば、それはそれでイイだろう。
そして、このVOXなのだが、例に漏れず、エンジンメンテに必要なメットインボックス分解が、ひじょうにしにくい車種である。

まったく、厄介モンである。
手順として、まず左右のボディカバーを外すのが正しい。
かつ、電装系パーツがボックスに対して装着されているので、それらをひとつずつ外して行く必要性がある。
乗る優先ユーザーがDIYメンテをしよーとしても、もう、これら作業はかったるくて休日にやろうとゆーレベルではない。
ある程度の整備スキルのあるユーザー向けのマニュアルになってしまうが、一度、手順を頭に入れておくだけでも違うだろう。
後期型にSA52Jという型式があるが、排ガス規制クリヤーの型式チェンジバージョンも存在する。
どちらにおいても作業方法は一緒だ。
前回のボディカバー分解法の作業までで、こんな状態になっているはずだ。

ま、よくよく見れば、メットインボックス容量を稼ぐために、ギューギューって感じの作りであるのがわかる。
ほぼ余裕が無い状態で手も入らないとゆー感じだ。

バッテリー外しも前回の作業でやっているので、こんな状況かと思う。

バッテリーボックス脇に装着されている、ヒューズボックスを外します。
上に引っこ抜くだけです。

こちらはセルリレーです。
ゴムカバーごと上方に引き上げれば外れます。

外した電装パーツとバッテリー電極は、穴から外に出しておこう。

こちらは、ボックス前部に装着されているECU(エンジンコントロールユニット)であるが、両脇に10mmナットが2本で留まっているので、これを外す。

フリーな状態にしておこう。

テールユニットが留まる2本の#2プラスビスを外す。
画像は、ボディカバーがまだ付いているモノになってしまっているが、もし、テールユニットも外す場合は、この時点で配線コネクターも外しておくことを忘れずに。

ボディカバー右内にある、このコネクター郡の中。

このコネクターがテールユニットである。

これで、テールユニットごと外してもイイし、メットインボックス単体で外してもイイ。

最後にボックス上部から見て、4本の10mmネジを外します。
フレームに留まるネジだ。
これで、シートごと上に引き上げればボックスが外れます。
結構、重たいですよ。

外れた様子。
いかがであろう?かなりめんどっちー作業ではないだろーか。
電装系パーツを外すためにバッテリーを外さなければならない、ボディカバー左右を外さなければならない、テールユニットも外さなければならない。
とかなりの事前準備必要になるが、ここまで外すと、丸裸である。
インジェクションメンテや、エンジン着脱などは、これでやっとこさ見えてくるとゆー感じだ。
あー 厄介。
あとは前回りを残すのみだが、また機会があればやってみたいと思います。
ではでは。










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