尖ったデザインのジョグとは対象的に、女性的な丸みを持ったコンパクトで上質を売りにしたジョグの兄弟車が、このアプリオだ。
ジョグを同一フォーマットを使っているというよりは、むしろビーノとの流用パーツが多い。
この頃のジョグ、アプリオ、ビーノは、ホンダ原付バイクに真っ向勝負できるラインナップであり、そのどれもが特徴をうまく表現していて、原付業界が盛り上がっていた時代の象徴でもある。
サイドモールがぐるりと車体を一周するのは、デザイン上で優しい表現するだけじゃなく、外装カバー類の剛性感も与え、ジョグやビーノよりしっかりした印象がある。
それは、ツメの数が違うわけだから、ガッチリ留まっている感を与えること請け合いだ。

そうした外装パーツのガタつきが改善されてるだけで、乗ってるイメージが変わる。
なんとなくボディ剛性も上がったような気分にもなる。
ふわふわしている足回りは他と変わらないのだが、ボディパーツがガタガタ言わないだけで、これほどまでにイイ印象を与えることができるってのは、当のヤマハも気づいていないだろう。
アプリオには、スポーツタイプのタイプⅡというのが存在したが、フロントディスクブレーキなだけにバランスは悪く、フォークが負けてガタガタだ。
相変わらずの二流メーカーであることを物語っている。
ただファンは多い。
ZRともZXとも違う、控えめな7.2psタイプⅡの魅力ってのがあり、おそらく今後も程度の良い個体はある一定の価格で取引されるのではないかと考えている。
そこで今回は、そんな懐かしくも今後希少価値を高めて行くであろうアプリオにフューチャーし、バッテリー交換方法をやってみたいと思います。
前提として、この作業、センターカバーを外す必要性があるので、前回のレクチャーを参考にして頂ければと思う。

センターカバーがちょうど外れたところからスタートだ。

こちらのボックスがバッテリーボックスになる。
右側に#3プラスネジがあるので、これを外す。

マイナスドライバーを用意します。
ネジとは反対側の左側に大きなツメがハマっています。
このツメが、手ではなかなかこじれず、マイナスドライバーを使ってかわすのが一番イイ方法だと思っています。

こうしてバッテリーボックスカバーを開きます。
完全に取れるカバーではなく、あくまで開くだけだ。

あとはバッテリーを引き出す。
横になって収納されているわけです。









バッテリー型番は、YT4B-BS だ。
薄型の4番ということで、容量が小さく、比較的寿命は短い。
1年に一回交換するイメージを持っておくと、損した感が少なくて済むかも知れない。
そして、このコネクターだが、ツメの部分を押しながら引っ張ると外れる。
ちょっと硬いかも知れないが工具などは使わず、手でやりましょう。
硬いからと工具を使い、ツメが折れると接触不良の原因になるので。
ではでは。