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さて、今回はメンテナンスマニュアルです。
原付二種で一番人気のPCX125。
前回、マフラー外しからのリヤホイール外しを行い、タイヤ交換作業を行ったのだが、この個体、フロントタイヤの交換も入っている。
ただ、その過程で、フロントブレーキパッドがガン減りしていたので、ついでに交換マニュアルをやってみたいと思う。
個体はPCX125(JF28)だが、後期型のJF56、JF81、細部形状は違うが、JK05にも対応可能だ。
ブレーキのメンテナンスはハードルは高い。
それなりの工具と、スキルが必要になるので、もし、自信がなければやめておこう。
なぜならば、原付二種はスピードが出る。
その制動をDIYメンテナンスした時に、少しの不安が判断を鈍らせることになり、命取りになる可能性がある。
自分自身の腕を信用できなければ、やるべきではない。
そーゆーユーザーは、素直にバイク屋のお世話になろう。
まず、脇から見て、2本の12mmボルトを外す。
ピンク色になっているのが、緩み止め剤である。
本当は一度外すと、この効力は半分低下するが、なるべく注油などをせず、そのまま締め直すのがベストだ。
ディスク板からズラしてキャリパーを外す。
この時にホースクランプが邪魔になりやすいので、事前に外しておくとイイだろう。
10mmネジだ。
こう見ると見やすいが、パッドはほとんど残っていないのがわかる。
パッドピンの8mmネジを外す。
すんなり取れるはずだが、もし固い場合はラスペネなどで滑りを良くして引っこ抜こう。
このピンを抜くとパッドは外れる。
これが古いパッド。
これが新しいパッドだ。
肉厚具合はわかるだろう。
キャリパーアームをスライドさせてみよう。
もし、このアームが動かないようだと、厄介だぞ。
絶対に外さなければならないパーツではないのだが、もし、このアームが自在に動かないようだと、ブレーキパッドの引きずりの原因になる。
可動部にグリスが載っているのがわかるだろうか?
同じようにグリスアップしておくのがコツだ。
金ブラシを使って、ポッド部分のサビ落としを行う。
他の作業もあるので、サビ落とし剤を塗布して、少々置くことにした。
30分もするといともカンタンにサビが落ちました。
あとはブレーキピストン戻しツールを使ってポッドを引っ込める。
最後まで引っ込めるとこんな感じになる。
新しいブレーキパッドを装着してピンを仮止め。
そして本締めする。
ディスク板にかませるために、めいっぱいパッドとパッドの隙間を開けておこう。
後方から滑り込ませるように装着していく。
あとはボルトを締めて装着完了だ。
ここで終わりじゃないぞ。
あとはブレーキフルードの調整をしなければならない。
まずはニギニギする。
最初は、ヤバイぐらい握れちゃうはずだが、グッと固くなって来て、あたりが出てくる。
マスターシリンダータンクのプラスネジをを外す。
少し色づいているが、交換までは行かないレベル。
ティッシュペーパーでもなんでもイイので、少し吸わせて量を調整した。
あまり入り過ぎててもこぼれるだけなので、適量に調整をしてすべての作業が完了だ。
いかがだったろうか?
電動工具があったためにすんなりと作業は進んだが、これが手動工具だったら、こうは行かないだろう。
工具とパーツの選定、そして、もし、固着していた際の対処方法など、さまざまなハードルがあるので、もし、自信のあるDIYユーザーは踏み切ってみイイかも。
では。
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