おもしろい原付バイクは過去にありました。
それが、ジョルカブ(AF53)だ。
レトロポップ系スクーターのジョルノとカブの駆動系とエンジンをムリやりくっつけ、ジョルカブというネーミングを配した。
ポップバイクとビジネスフォーマットを一緒にしてしまった遊び心満載の原付バイク、今では名車入りしている。
当時は珍車だったが、今は名車だ。
四輪の世界でも、スバル360しかり、ホンダZしかり、スカイラインGT-RやBe-1、ヨタハチや86なども、ちょっとした遊び心やハートが作らせた元珍車が、今では名車になっている。
今はその遊び心が仕掛けられている風を感じます。
それってニセモノなんで、すぐ飽きますし、名車にはならないでしょうね。
売れるかどうか未知数なモノに開発費は掛けられない切な事情があるんでしょうね。
まったくもってつまらん時代になりました。
さて、そんなジョルカブですが、今でもしっかり入庫して来ますので、4ストメンテの基本でもある、オイル交換方法をやってみたいと思います。
さすがにジョルノプラットフォームにカブエンジンを積むわけですから、どっかに無理が生じます。
それが、オイル交換時に現れました。
オイルがめっちゃ注ぎにくいんですよね。
そのウィークポイントを克服できる手作りアイテムもご紹介しますね。

エンジン下部のやたらと出っ張ったボルトが、オイルドレンボルトです。
ここまで出っ張ってると、ギャップの時に引っ掛けそうですよね。

ドレンボルトは17mmです。

ちょっとこの矢印わかりにくいかもですが、反時計回りですので、逆さ回転になるので注意してやって下さい。
ある程度緩んだら、手回しで外しましょう。

ドレンボルトはしっかりしたモノ。
アルミパッキンがかましてあるので、無くさないように。





スタンドも干渉しないし、まことに落としやすい位置です。

さて、問題の箇所です。
手前にフレームが走ってるので、ハッキリ言ってオイル注ぎがストレートにはできません。
オイルゲージを外すのにも苦労しますよ、この干渉具合は。

ちょっと上にシールが貼ってあって、オイル交換量が0.6Lとあります。
ただ、0.55Lぐらいで宜しいかと思います。

プライヤー使ってなんとか外しました。
先っぽはオイル量を計るゲージになっているわけです。
あまりに注ぎにくいので、過去にこんなアイテムを手作りしました。

漏斗にちょっと太めの透明ホースを組み合わせたモノです。
ホースは意外と固めで、なんかの中古原付バイクのパーツですね、これ。

使い方はこう。
フレームをかわすようにホースを湾曲させると水平を保つし、注ぎやすくなります。

この漏斗に対して新たなオイルを注ぎます。
ウチで使っているのは、この時期は、5W-40 です。
冬場は、0W-30 に切り替えていたのですが、東京はそれほど寒くないので、コストとの兼ね合いもあるのですが、イイオイルメーカーをめっけたので、今後は、冬もこれで統一して行こうと思っています。

0.55L入れたところでゲージで確認するとMAX状態ですね。
全般的に表記のマイナス0.1Lぐらいで様子見たほうがイイかもね。
さて、基本のオイル交換方法を、手作り便利アイテムで乗り切りました。
こーゆー手作りアイテムって、バイク屋さんでは、そのバイクによってイジりやすいモノを手作りしたりしています。
それをこうして聞けるのって、貴重な情報源ですよね。
ただ、企業秘密なのは、ウチで使っている交換用オイルです。
何種類も試してやっとこさ見つけた原付バイクに最適なオイルです。
これはうちの売りになる部分でもあるので、絶対教えませんけどね。
ではでは。










