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【マニュアル】ビーノ4がエンストする原因のキャブレターを外してみる
今回はメンテナンスマニュアルです
入庫した放置パック案件のビーノ4(SA26J)ですが、キャブレター仕様です。
昔ながらの気化装置で、インジェクションが主流の今の原付の中ではクラシックカーとも言えますよね。
ただ、イイところもありまして、インジェクション車と違って燃料噴射を機械的に行っているため、バッテリーが死んでる状態でもエンジンが始動します。
つまり、バッテリーの電力に依存していないので、ひじょうに節電ですね。
バッテリーが傷みにくい経たりにくいとも言えます。
このビーノ(SA26J)のその、キャブレターのメンテナンスを進めてみたいと思っています。
![ビーノ(SA26J)](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2018/01/e5ecd3bfbeaad72dc0b602d1b4d79923.jpg)
このキャブレターが放置により汚れてしまうと、燃料噴射が滞り、アクセルを開けるとストン・・・と止まったり、加速時に失速しそうになったりと燃料系トラブルの原因となります。
また、ひどい時にはオーバーフローと言って、下からじゃーじゃーとガソリンが漏る場合もありますので、軽視できません。
前回の記事で、メットインボックスは外れていると思うので、キャブは露出していると思います。
まずは配線類のコネクター外しから行きます。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/0088318e6fef8e82659d8c82a681a5a0.jpg)
赤いコネクターを引っこ抜きます。
チョーク配線です。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/f1f7c0310ead2c772c30e31bf6724fa6.jpg)
次に、黒いコネクターを外します。
アクセル開度センサーの配線です。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/615cd79a28d6da4f19535439e5643936.jpg)
ブローバイガス排出用のホースを外します。
エアクリーナーボックスに伸びているホースです。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/0a7ce34a29d832a12f68a1adf5f94c59.jpg)
インテークマニホールドを締め付けている六角3mmを最大に緩める。
外すと厄介なので、緩めるのが基本。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/cb9a34fa61644af35e179845e24873a5.jpg)
こんなぐらいのプラスドライバーを用意する。
エアクリーナーダクトを外す。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/390017a155228d0965fa99022991e934.jpg)
ネジの位置が写っていないが、ま、とにかくギューギューに詰まっていて、外しにくいことはたしかだ。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/dbf3f6164dcb7a1222f36a788729b0ec.jpg)
マイナスドライバーを使って、インマニ部分とキャブ躯体をこじり開ける。
すると、じょじょにインマニからキャブが抜けてくるはずだ。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/cb014bee696ee129e7a1d981caf13714.jpg)
アクセルケーブルの取付アングルが留まる六角ネジ4mmをそれぞれ緩める。
上部のネジは完全に外し、下部は緩めるだけでOK。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/8d05207c5aa2cce45f614c023cf45e3a.jpg)
取付アングルがキャブから離脱しましたね。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/d7237faa5b7423c782bd792533f91722.jpg)
ケーブルが緩むので、片方ずつ外していく。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/6313a3a8765734c9e7a809db00215094.jpg)
こんな状態になるはずだ。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/01cbf2a9546ad8ba4ba8dfc1eeb32e5b.jpg)
チョーク側のホースがガソリンホースだ。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/52d12905e49bbb5ade209e80e7a6a01b.jpg)
引っこ抜きます。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/45bdecd9475c5f26098a04d16e33c7f8.jpg)
この大げさなホースクリップが付いているホースが、クーラントホースだ。
キャブは流速が早くなればなるほど冷たく冷やされてしまい、結露が起きてしまうので、それを防止するために、温かいクーラント液を流す必要性がある。
ついでにクーラントも冷やすことができるので、一石二鳥の構造を取っている。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/e65d111d90ab6922e03a1b91c10a4801.jpg)
ちょっとクーラント液がこぼれるが、すぐに流出は止まるので、追加の必要性はない。
![ビーノ4のキャブを外す](https://gat-cha.com/wp-content/uploads/2022/10/a6b323ecac1f5cde8382f638c7f1ce32.jpg)
はい、これで外れました。
やっと明るい場所に出れましたね。
外しただけでは、改善はしないので、次の記事で、これをバラして、中のジェット類などを洗浄してエンジンをかけないとなりませね。
ちょっと長い内容でしたが、いかがだったでしょうかね。
もともと、ビーノ4のキャブ外しは、ホースや配線がぎゅっと詰まってて、ひじょうにやりにくいメンテナンスだ。
キャブも特殊で、かなり複雑で清掃しにくいので、一度、目を通して作業に取り組んで貰うと、間違いはないだろう。
ではでは。
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