2024年3月1日より受付電話番号を廃止し、全ての修理予約は公式LINEからとなりました。
【マニュアル】ビーノ4がエンストする原因のキャブレターを外してみる
今回はメンテナンスマニュアルです
入庫した放置パック案件のビーノ4(SA26J)ですが、キャブレター仕様です。
昔ながらの気化装置で、インジェクションが主流の今の原付の中ではクラシックカーとも言えますよね。
ただ、イイところもありまして、インジェクション車と違って燃料噴射を機械的に行っているため、バッテリーが死んでる状態でもエンジンが始動します。
つまり、バッテリーの電力に依存していないので、ひじょうに節電ですね。
バッテリーが傷みにくい経たりにくいとも言えます。
このビーノ(SA26J)のその、キャブレターのメンテナンスを進めてみたいと思っています。
このキャブレターが放置により汚れてしまうと、燃料噴射が滞り、アクセルを開けるとストン・・・と止まったり、加速時に失速しそうになったりと燃料系トラブルの原因となります。
また、ひどい時にはオーバーフローと言って、下からじゃーじゃーとガソリンが漏る場合もありますので、軽視できません。
前回の記事で、メットインボックスは外れていると思うので、キャブは露出していると思います。
まずは配線類のコネクター外しから行きます。
赤いコネクターを引っこ抜きます。
チョーク配線です。
次に、黒いコネクターを外します。
アクセル開度センサーの配線です。
ブローバイガス排出用のホースを外します。
エアクリーナーボックスに伸びているホースです。
インテークマニホールドを締め付けている六角3mmを最大に緩める。
外すと厄介なので、緩めるのが基本。
こんなぐらいのプラスドライバーを用意する。
エアクリーナーダクトを外す。
ネジの位置が写っていないが、ま、とにかくギューギューに詰まっていて、外しにくいことはたしかだ。
マイナスドライバーを使って、インマニ部分とキャブ躯体をこじり開ける。
すると、じょじょにインマニからキャブが抜けてくるはずだ。
アクセルケーブルの取付アングルが留まる六角ネジ4mmをそれぞれ緩める。
上部のネジは完全に外し、下部は緩めるだけでOK。
取付アングルがキャブから離脱しましたね。
ケーブルが緩むので、片方ずつ外していく。
こんな状態になるはずだ。
チョーク側のホースがガソリンホースだ。
引っこ抜きます。
この大げさなホースクリップが付いているホースが、クーラントホースだ。
キャブは流速が早くなればなるほど冷たく冷やされてしまい、結露が起きてしまうので、それを防止するために、温かいクーラント液を流す必要性がある。
ついでにクーラントも冷やすことができるので、一石二鳥の構造を取っている。
ちょっとクーラント液がこぼれるが、すぐに流出は止まるので、追加の必要性はない。
はい、これで外れました。
やっと明るい場所に出れましたね。
外しただけでは、改善はしないので、次の記事で、これをバラして、中のジェット類などを洗浄してエンジンをかけないとなりませね。
ちょっと長い内容でしたが、いかがだったでしょうかね。
もともと、ビーノ4のキャブ外しは、ホースや配線がぎゅっと詰まってて、ひじょうにやりにくいメンテナンスだ。
キャブも特殊で、かなり複雑で清掃しにくいので、一度、目を通して作業に取り組んで貰うと、間違いはないだろう。
ではでは。
コメント