2024年3月1日より受付電話番号を廃止し、全ての修理予約は公式LINEからとなりました。
本日の修理案件は、いつもお世話になっているお客さんからのリ修理依頼。
今回は、信号待ちでストン・・・とエンジンが落ちてしまう症状なんだが、かなり静かに止まるよーで、なんとなーくイヤな予感がしたので というよーなご依頼。
実にカンが良かった。
あ、それは結果論なんだけども、一から解説して行こう。
まず、エンジンがストンと一度止まったぐらいだと、なかなかバイク屋さんに電話しよーとは思わないと思うもんだけど、今回、イヤな予感がしたよーです。
そこで一度お引き上げして、まずはオイル交換によりオイル状態を確かめよーとすると、まさに!白濁
コーヒー牛乳です。
ふつーは黒です。
真っ黒。
それが、こーして茶色の場合は、クーラント液が混入しちゃった合図。
だいたい、この茶具合だと、オイル0.68Lに対して、50~100cc程度でしょう。
それだって、0.1Lも入った状態で全開走行してたら焼き付きますからね。
ま、それじゃ、ビーノ4st特有の故障、ウォーターポンプの交換!と言いたいところだが、その修理、ガッチャでは、約2万強かかります。
このビーノの走行距離が25000km、この水混入によりクランクベアリングからの異音が発生していること、それらを考慮に入れると、修理は得策ではない。
なんでもかんでも修理すればイイ!というもんでは無くて、必ず直したその後のバイクの活用とこれから掛かるであろうコストを考えてあげる。
(以下ひとりごと)そこまで考えてあげても、その場の感情で修理してくれないだのなんだのと、文句言われることはあるんだけども、ま、そんなのは放っておいて、真剣に耳を傾けてくれる方に、今後は力を注いで行こっと。(以上ひとりごと)
とゆーことで、今回は応急修理に徹するコトにします。
応急だって手は抜きません。
今回は、ガッチャで特別に調合した、エンジンコーティング剤を使用します。
中身は企業秘密です。
オイルの熱が上がると、鉄の皮膜にコーティングするという航空用のひじょーに高価な添加剤です。
高価ですが、原チャリのたかだか0.68Lの希釈を考えると、1年間はまるまる持ちます。
大型犬の餌より、小型犬の餌が、高級志向という現象と似ていますな。
わかります?この粘り具合?
常温の時はネバネバしてて、熱を帯びると、なんつーかぬるぬるになる感じで、明らかにふつーのオイルとは違うさわり心地です。
多少の焼き付き状態でも、エンジンはすんなりかかるよーになりますので、使い方を間違えると怖いです。
直ったと勘違いします。
そして、問題は、水の量ですね。
それほど目減りしているってほどではないのですが、一応、補給。
足す時は、点検窓から量を把握しておいて下さいな。
LOWからFULLの間に、クーラント液が入っていれば適切です。
満タンにすると、リザーバーから吹き出しますんで、お気をつけ下さいませー。
ま、今回は、コストvsコンディションを秤にかけ、根本的な修理は断念しましたので、水とオイルの補給、あとはエンジン内コーティング、プラグ交換のみにしました。
今後、このバイクの修理にかけるお金は、ココでストップのほーがイイとご説明して、壊れるまで乗って頂くコトにしました。
ただし、もちろん、壊れた現場には出向き、いつでもお引き上げできるよーに確約してあります。
こう言ったタイミングで、ウチで仕上げた中古車バイクなんかを提供できればイイんでしょーが、扱っていないんですよねー。
来年辺りから、ウチのお客さん専門の中古車販売でもやろーかなー とか考えてます。
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