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【マニュアル】エンジン不動時に実践!トゥデイ(AF61)・ディオ(AF62)のキャブレターを最短ステップで車体から離脱する方法
今、入庫中のトゥデイですが、放置してエンジン不動です。
こうなってしまった場合、大きく分け、キャブレター車 と インジェクション車 で対応が変わります。
トゥデイで言えば、AF61型=キャブ車 で AF67型=インジェクション車 となり、キャブ車であれば、まず、このキャブレターを離脱、分解、洗浄を行います。
ガッチャの場合、これは必須作業であり、やらない時はありません。
他のバイク屋は、エンジンが掛かってしまったら、まずやらない作業でしょう。
だから、クレームが多いんだと思います。
つまり、日常的にやっている作業なもんで、キャブ洗浄すれば直っちゃう と思いがちなのは、ガッチャの悪いところでもあります。
キャブレターを車体から外す ってだけでも、ユーザーに取って大イベントですし、とっつきにくいメンテナンスであるという認識を忘れてしまっているってのはあります。
そこで、ユーザー目線に戻り、しっかりと、キャブレターを離脱する手順を、今回、レクチャーしてみたいと思います。
今回の個体はトゥデイ(AF61)とディオ(AF62)に対応しています。
同じエンジンで、同じキャブを使っていますので、まったく手順は同じです。
この作業、事前にメットインボックスが外れている必要性があります。
トゥデイのメットインボックスの外し方 または、ディオ4のメットインボックスの外し方 を参考にしてください。
まず、キャブの位置だが、メットインボックスを外した、その上から覗くことができる。
この金属の蓋が見える部分、これがキャブレターだ。
事前に水洗いして掃除しておくと見やすいです。
これがキャブレターです。
前方向はエンジンと、後ろ方向はエアクリダクトに挟まれている構造です。
まず、エアクリボックスに繋がる負圧抜きホースのバンドを外します。
ちょい握ってズラすだけです。
スポン!っと抜けました。
大きなホースなので、そんなに難しいことはないですよ。
キャブ内に負圧を生じないようにエアクリーナーボックス内に逃がすホースです。
次は、エアーリードホースを外します。
これもエアクリーナーボックスに繋がっているのですが、こちらはエアーがキャブ内に入りやすくするための調整ホースと考えてイイでしょう。
入りすぎたエアーを逃がしたりします。
根元にホース外しツールを差し込み、こじって外します。
外れましたね。
このコネクターがチョークです。
オートチョーク機能が付いているので、コネクターを、上のツメをにぎにぎしながら引っこ抜きます。
あとはインてーくマニホールドのバンドネジです。
あえてキャブ側にしか◯をしなかったのは、片方だけ最大に緩めてキャブを外すことができれば御の字ということです。
両方のバンドネジを最大に緩めてしまうと、マニホールドも外れてしまうことになり、仕事が増えてしまうので、極力、キャブ側だけを緩めるようにしましょう。
反時計回りで緩めます。
こうした柄の短いプラスドライバーが必要ですね。
でも、結果、この時はかなりインマニとキャブが張り付いていて、外れにくかったので、両方のバンドネジを緩めてしまいました。
今度は、エアクリーナー側のダクトが繋がる、バンドネジを緩めます。
これも最大に緩めるだけでOKです。
張り付いていて取れにくかったので、ラスペネをインマニに流し込み入れています。
10秒も待てば、浸透して行きますので、外れやすくなりますよ。
マイナスドライバーを用意します。
インマニに対してキャブボディにかまして、てこの原理でこじります。
インマニダクトの端っこなので、ゴムと言え、縦方向には丈夫にできていますから大丈夫です。
アップするとこんな感じです。
こうしてこじることで、インマニからキャブボディが抜けて来るのがわかりますよね?
こうしてマイナスドライバーを使うことで、ほぼ力を使うことなく、すんなり抜くことが出来ます。
ラスペネが回ってしまえば、するっと抜けますんで。
エアクリーナーダクトも外します。
こちらは工具不要でしょう。
まだ繋がっている箇所がありますね、アクセルワイヤーです。
12mmスパナを用意します。
アクセルケーブルにナットが装着されており、アングルに対して共締めされています。
必ず、キャブ側のナットを緩めるようにしましょう。
外側(画像左側)のナットを緩めてしまうと、後でアクセルの遊びを調整しなくてはならなくなってしまいますので。
ある程度緩んだら、あとは手でくるくるっとナットを外します。
アングルから、ケーブルを離脱させます。
離脱したら、今度はスロットルに掛かるガン玉を外します。
これでガン玉も外れ、アクセルケーブルが完全に離脱しましたね。
最後の最後に、チョークの真下に繋がるガソリンホースを外します。
多少なりともガソリンは漏れるはずなので、キッチンペーパーなどを用意して地面に垂れないようにして、廻りに火気が無いことをしっかり確認して、ホースを抜きましょう。
もし、垂れたしまったら、キッチンペーパーで拭い、湿らせた新聞紙などに閉じ込めて乾いてからゴミにして捨てましょう。
ガソリンは揮発するガスに対して静電気引火するのが一番危険なので、吸わせたキッチンペーパーを湿らせた新聞紙の中でゆっくりと揮発させるのが安全でしょう。
やっとこさ、キャブレターが離脱しました。
いかがだったのでしょうか。
なかなかヘビーな作業でしたよね。
何がツライって、ずっと中腰なのがイヤなんですよねー この作業。
中年にはツライんですよ、腰がイタタタってなる。
離脱させただけでは、もちろん直りませんので、次回はキャブを分解して洗浄して行きましょう。
ではでは。
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