2024年3月1日より受付電話番号を廃止し、全ての修理予約は公式LINEからとなりました。
ホンダ系原付スクーターのアクセルスロットルが戻らないトラブルをパーツ交換なしで直す方法
もう25年前に発売されたライブディオ(AF34)が放置パックで入庫しました。
その初期型ライブディオの修理を進める過程で、アクセルスロットが戻らないというよーな現象にぶち当たりました。
これを直す工程を、今回レクチャーしてみたいと思います。
まず、この作業ですが、ライブディオだけじゃなく、ホンダ系スクーター全般、そして、比較的古めの車種に対応することができます。
そもそも、アクセルスロットが戻らないケースにおける原因は、以下の3つに要約できます。
1)アクセルケーブルが内部で錆びて固着した場合
2)キャブレター内部が腐って粘度を帯びて、スロットルチャンバーが動かない場合
3)ハンドルが錆びてスロットルが固着している場合
まず、今回は、エンジンメンテナンスは先に進め、前提としてエンジンは掛かっている状態でありました。
エンジンが掛かる状態であれば、少なくとも、2)のキャブ腐りは無いわけです。
1)か、3)と、2択に絞ることができれば、これから行う作業を遂行してイイということになります。
つまり、エンジンが掛からない場合は、この作業は時期尚早です。
まずは、キャブ洗浄してエンジンを掛けてから、それでもなおかつアクセルが固まっているであれば、この作業に進もう。
個体がライブディオだったこともあり、前回の記事では、ライブディオのヘッドライトアッパーカバーの外し方をやっています。
同じ車種の場合は、こちらも参考にして進めて頂ければと思います。
では、アッパーカバーを外したところからやってみよう。
この動画にようにアクセルは開けられるが、戻らない。
とゆー現象の場合は、まず間違いなく、3)のハンドルサビが要因であろう。
では、ハンドルカバーをフリーにして行くところからやってみよう。
2本の#2プラスビスで留まっている。
右の1本は目視できると思いますが、左は画像では見えないですよね。
ケーブルの奥まっている部分にシルバー色のビスが見えるでしょ?
これがハンドルカバーをハンドルに留めているビスになります。
ビスはこんな形状です。
ハンドルカバーは、完全に外さなくてもOKです。
少し被りをかわせれば大丈夫。
アクセルボックスカバーが留まる10mmネジを外します。
スプリングが付いているタイプのネジになります。
アクセルボックスカバーを完全に外しちゃいます。
インナー側で、ツメに引っかかっています。
ホンダ系スクーターは、レバーホルダーとアクセルボックスは一体となっています。
これが、別体のタイプは、フロントがディスクブレーキのタイプです。
ただ、ディスクブレーキタイプでも、アクセルボックスは同じ構造なので、応用はカンタンだと思います。
アクセルケーブルのガン玉をスロットルから外します。
スロットルをハンドルから抜きます。
固着している場合は、この引っこ抜きが硬いはずなので、この時点で、ケーブルが悪いのか?ハンドルのサビによる固着なのか?が、ハッキリするはずです。
見て下さい、このサビ。
今回は、3)のハンドルサビによる固着ということがハッキリしました。
そこで、このハンドルサビをキレイにして行きます。
まずは、特殊溶剤で表面の汚れを取ります。
ペーパーヤスリを使うのですが、#120を用意した。
塗装面だと、擦るとすぐに地が出て来るぐらい粗いモノです。
サビのひどい部分にグルグルと擦ります。
凹つきが無くなるまで擦ったら、錆止めのために、メンテルーブを塗布します。
ラスペネよりは、少し粘度があるグリスっぽいタイプの注油がイイでしょう。
スロットルをハメて、グリスを馴染ませると、動きが劇的に良くなっているはずだ。
いかがであろーか。
スコスコ戻るアクセルになったであろう。
今回はハンドルスチールがサビでスロットルを固着してしまったケースであった。
比較的古い原付バイクに起こる現象で、少し、期間的に放置してしまった場合に多く起こる現象でもある。
もし、毎日乗っているバイクがアクセルが渋いと思われるよーなケースの場合は、今回のケースには当てはまらないかと思う。
1)のケーブル固着が要因の場合が多いと思う。
ただ、いずれにしても、今回の作業は必須作業となると思うので、参考にはなるであろう。
ではでは。
コメント