なにせ最近の原付バイクは品質が悪い。
昭和生まれの我々が接すれば、海外品質丸出しだ。
嫌気がさす。
樹脂パーツはぺらっぺら、数年も経てばカッサカサ、塗装は一回擦れば傷だらけ、サスペンションは経たりが早い上に、タイヤはすぐパンク、ホイールはすぐにぐんにゃり。
ひとつに、マイルドな時代になった というのはあるだろう。
悪く言えば軟弱。
バイクはモータースポーツでは無くなった上に、相次ぐ排ガス規制と交通規制により、乗れる環境を奪われただけじゃなく、修理・チューニングというメカニカルスピリッツを失った。
壊れたら廃棄して新しいモノを買うという、技術大国とは思えない大量消費な世の中の流れは、確実に国内大手メーカーが作り出した、今世紀最大の環境破壊でもある。
どっかの解体屋に働いていた外人が言ってた、「日本人は技術があるのに直さないんだねー」
これを聞いた時に、正直、自分のことにように恥ずかしかった。
今、思えば、このことは、ガッチャが、儲けは後回しにして、ちゃんと修理をする事業として進んだきっかけだったかも知れません。
本題に入りましょう。
そして、今回は、その品質の悪さ丸出しのゴムブーツがテーマです。
トゥデイやディオ、ディオチェスタ、ジョルノなどのシリーズに一貫して使われている足廻りにセットとして装着されている、フロントフォークブーツが、切れまくっている。
年式もこなれて来て、ボロボロなんてのもよく見かけるようになって来た。
上記車種で装着されているのだが、新車時から5年も経つと、切れまくってくる。

なんとなくイヤですよね。
雨水も入って湿気で錆びそうですしね。
ゴムパーツですから消耗品はわかるのですが、もう少し耐久性のある素材を使っても良かったのではないかと思いますよね。
そこで、タイヤ・ホイールの外し方レクチャーと同時に、このフォークブーツを交換するコツを紹介したいと思っております。

まず、シャフトボルトを確認します。
このときにフォークブーツを避けておくと作業しやすいと思います。

反対側を見ると、17mmナットで留まっています。
これを電動工具で外したいと思います。
そうですねー 手動工具もイイのですが、わりと大変だと思いますので、ここは電動を使いましょう。


反対側を12mmレンチで押さえながら、電動工具でビュン!っと反時計回りで緩め、外します。

ナットが取れたら、車体を少し持ち上げておきましょう。

サビが出ていない状態だと、手ですんなり抜くことができます。
もし、固かったら、反対側から不要なシャフトを用意して叩いて抜きましょう。

ブレーキライニングアッシーをかわし、フロントフォークからタイヤ・ホイールを外します。
この時点で、タイヤ交換やブレーキシュー交換はできますよね。

今の状態はこんな感じ。
このフォークブーツを切って外しちゃいましょう。

引っこ抜くのは意外とめんどっちーので、ハサミで切っちゃうのがベストです。

走行距離25000km、しっかり屋根付き駐車場に駐車しているそうです。
ま、ボロボロですね。

これが新品パーツ。
ホンダ純正ではなく、社外品です。
中古車仕上げの必需品だったので、大量に買ったモノが残っていました。

下からハメていくのですが、事前にお湯に浸けて温めておくと楽ですよ。
低品質ゴムに限って、温度差で硬さが変わりますので、寒いと作業性がかなり下がりますんで。

いかがですか?
なんか気持ちイイでしょ?
なんとなくですが、ガタガタしていたフォークが、イイ感じになったよーな気がするのは気のせいでしょうか。
まずは、気分的に上がるってのは、DIYメンテの醍醐味でもあると思います。
このフォークブーツ、ネット上でも格安で売っていますので、ぜひやって見て下さい。
では。