2024年3月1日より受付電話番号を廃止し、全ての修理予約は公式LINEからとなりました。
ズーマー(AF58)はいつでも修理入庫していると言って過言ではありません。
こんな骨組みみたいな原付バイク、よくぞ受け入れた貰えたなー というのが率直な意見です。
時代が求めていたんでしょうね、こーゆーマルチビークル的な未完成領域を残す機械製品を。
今の時代に繋がる、独自性という要素を持っている点がウケた部分かと思っています。
カスタマイジング心を持たせたところもハマりましたね。
そして、出回っている車種だけに、トラブルもその数だけあります。
その中でエンジン始動性トラブルを抱えるユーザーはひじょうに多いのではないかと思います。
その大半は、バッテリーメンテナンスに要因があるのですが、まずは、このバッテリーが悪いのかどうかを判断する部分から解説してみたいと思います。
ズーマーは、2タイプあります。
型式は一緒ですが、キャブレタータイプの前期型 と インジェクションタイプの後期型ですが、バッテリー交換作業の流れも一緒なので、どちらにも対応します。
このバッテリーメンテンナンス作業だが、インナーカバーを外す必要性があり、この作業は過去の作業でやっている。
一応、復習の意味も兼ね、再度、インナーカバー外しからやってみよう。
右側の2本の#2プラスネジを外す。
さらに、反対側。
同位置に2本留まっているので、これも外す。
ネジはこれだけだ。
下部のフロントカバー部のツメをかわしてシート側に引き剥がす。
キーとランプが引っかかると思うので、うまくかわして剥がして欲しい。
外れるとバッテリーが露出する。
バッテリーのプラス端子カバーを外してみよう。
ツマミをかわして上方に引っ張ることで外れる。
バッテリー交換の場合は、そのままこのアングルを外すことになるが、まずはバッテリーが元気な状態なのかどうかを判断してみよう。
電圧計というモノをプラス・マイナス端子に押さえる。
赤いコードと黒いコードがあるので、それぞれ間違わないようにあてる。
すぐに電圧がチェックできる。
テスター(電圧計)の使い方わかるかな?
スイッチを入れ、「V」というところに合わせると、ACDC(交流直流)ボルトチェッカーという機能に切り替わり、対象物の電圧を計ることができる。
この機能はテスターならば必ずあるので心配いらない。
今の表示だと、「8.06V」を指している。
これは、12Vのバッテリーが放つ電圧の13Vを大きく下回ることになる。
ズーマーの場合は、セルモーターではなく、クランクをジェネレーターマグネットで回す方式を取っているが、ここではカンタンにセルと言っておくが、このセルを回すのに、約12.1V以上が必要になる。
つまり、8V程度ではセルどころか、ウィンカー(10W)も点滅させる電流を流すこともできない力量ということになる。
状況としては、バッテリーは死んでいる。
この状態が確認できたならば、バッテリー交換は確実に必要になるわけだ。
少しの手間だが、このテスター電圧計で一度計ってみてそれからバッテりーを購入するという流れでも、遅くはないし、ムダにすることは無いかも知れない、とてもイイ方法であると覚えておいて欲しい。
では、この先、バッテリー交換の作業に戻ってみよう。
まずは、バッテリーアングルを確認。
このバッテリー押さえアングルの10mmネジを外す。
これでバッテリーが外れます。
型番は、YTZ7S となる。
意外とポピュラーなバッテリーであるので、社外品でもかなり安価に出回っている。
適切なモノを探し出して購入してみよう。
ではでは。
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