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【マニュアル】ビーノ4(SA26J・37J・54J・59J)の汚れまくったエアフィルターを交換してエンジン一発始動を復活
先日、入庫したビーノ(SA54J)は、台風の影響で水に浸かってしまった案件だったのですが、エアクリーナーボックスを開けたら雨水がたっぷり出て来ました。
エンジンを掛けっぱなしで浸水エリアに突っ込んでしまったよーで、そのエンジンはおじゃんとなってしまいました。
ウォーターハンマーです。
水がエアクリーナーとキャブから侵入してエンジン内に入ると、一時的にピストンとシリンダーが張り付き、コンロッドが曲がってしまう現象です。
シリンダーを開ければ確認はできるので、腰下をバラすことなく、見積もりは容易に出来ます。
クランクシャフトを交換しなくてはならないことで、7~10万円は掛かります。
それでもコロナ前ならば8万円前後で出来たのですが、もう部品代やら工賃やら値上がりしてしまった今、二桁は覚悟です。
それでも他店に比べれば安く、良心的な価格かと自負しております。
と、ま、今回は、そんなエンジンオーバーホール解説をしてもマニア向けブログになっちゃうので、浸水時に一番やらなければならない作業、エアフィルターの交換法をやってみたいと思います。
一度、水に浸かったエアフィルターは、絶対交換して下さいね。
目詰まりしていますので。
まず、エアクリーナーボックスカバーを外すのに外装パーツの外しは必要ありません。
真横から見て、6本の#2プラスビスを外します。
ちっちゃい割にビスが多いんですよね。
ボックスカバーは、前方を持ちながらだと外しやすいと思う。
この時点で、雨水なり、戻りオイルなりが漏れ出して来る可能性があるので、下に養生を敷いておくとイイだろう。
エアフィルターが露出する。
オレンジ色のフィルター部分だけじゃなく、外の樹脂部ごとエアフィルターパーツだ。
これが交換するフィルターパーツとなる。
ちょうどこの辺りに戻りオイルが溜まる場所となるので、もし、汚れていればキレイに拭き取っておこう。
これは、個体がSA26Jということで、キャブ車であるために、コンペンセイターというパーツがエアクリーナー内に装着されている。
流入エアー、つまり外気温を感知して適切な負圧を調整するパーツなのだが、主に、燃費とCO2排出量の低下に恩恵がある。
インジェクション車には、それ自体が機能を持っているので、後付では装着されていない。
きったないですね~
この汚れ、エアーガンで吹き飛ばしてもダメです。
PM2.5という細かい公害粒子や排気ガス中に含まれる排気粒子などは、こフィルター部分に詰まっていると考えてイイわけです。
なので、見えない体に有害な汚れがたっぷり詰まっていると考えて欲しい。
もちろんエアーガンでは取り切れないし、その汚いモノを吹き飛ばして作業場に舞ってしまうのも絶対にNGです。
そっと新聞紙にくるんで、普通ゴミに捨ててしまいましょう。
素人DIYメンテナンスに限っては、普通ゴミで捨ててもかまいません。
プロは業者ゴミに捨てないとダメよ。
ではでは。
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