修理のお電話があると、まず教えて頂きたいのは、エリアと車種です。
50km以上営業所から離れている現場は出張費用がかさみますし、原付の修理でもやっていない車種がありますし、とにかく、症状より何より先に知りたいんです。
とは言え、ユーザーもテンパってますから、まず、ここが壊れた？こんな症状で止まったとか？自分が今、「なにで困ってる」ことをどんどん話したがるのですが、そこは落ち着いて、上記の情報から教えて頂いた方が、結果早く結論が導き出せます。
その折に困るのが、車種が「ディオ」の場合です。
こちらとしては「なにディオ？」となるのですが、ユーザーサイドとしては、そんな詳しいディオの種類なんてわかるはずもなく、「このディオかーい！」と、勘が外れることがあります。
一番ベストな方法は、車体番号を教えてもらうこと。
でも、これ、ユーザーは嫌がるんですよ～
洗濯機でも冷蔵庫でも修理依頼する際に、メーカーや型番とか調べるのって億劫でしょ？
それはね、メーカー、つまり作る側が悪いんです！
一番正面の見えるところに型番を大きく書いておけ！と言いたいわけですよー
機械製品すべてにおいて、企業のコンプラだー、ガイドラインだー、言う前に、大事な型番正面表示を工業製品規格として法律付けろ と言いたいですね。
まず、それが我々修理業社とユーザーのためでもあります。
今回、紹介するスマートディオもそうなのですが、ユーザーさんにとってディオで間違いありませんし、メーターにでも、大きく「AF56」とでも書いておけ！と思うわけです。
しかも、同じスマートディオで同じ形をしてても、AF57 と AF63 では、今回行う作業のプラグ交換に用意するプラグ型番がまったく違い、しかも外す工具まで違うので、ほんとーに困るんですよね。
もっとユーザーが困らない愛されるメーカーになってね。
プラグ交換ですが、スマートディオには、AF56型、Z4のAF57型、インジェクション仕様Z4のAF63型があるが、すべてにおいて同じ要領となります。
ただし、AF63型に限っては、プラグ型番もプラグレンチもまったく違うモノが必要になるので、注意してください。
給油口を開けます。
するとメンテカバーのツマミがありますので、これを手前に引きながら上方に引き上げます。
砂利が詰まって固い時もありますので、そういう場合はマイナスドライバーを併用してください。
このやじるしの方向を覗き込みます。
エンジンヘッドが見えて、すぐ斜め脇に、プラグキャップの頭が見えますね。
ロングノーズプライヤーなどを使ってキャップを引っこ抜きます。
プラグが見えました。
AF56 と AF57 の場合は、16mmレンチを用意。
AF63 の場合は、14mmレンチを用意。
プラグレンチにハメるラチェットは、こんなタイプが適していると思います。
反時計回りで緩め、外します。
先端の電極はなんだか角が丸くなって、白っちゃけてるのが見えますよね。
ココまで来ると、エンジン掛からない可能性もあります。
新品プラグを用意して交換しましょう。
AF56 と AF57 は CR8EH-9
AF63 は ER8EH-N となります。
買う時に間違わないようにしましょーね。
ではでは。
