とんと入って来なくなったのは、この型のジョグですね。
ジョグZとスーパージョグジョグZ(いずれも3YK型)のジョグです。
それなりに売れたはずなんですが、輸出乱獲により、国内にはほっとんど見かけなくなってしまいました。
しかし、輸出需要が無ければ、どれだけの程度良好な旧車が国内に残っていたか・・・
残念でなりません。
一時期は、拾って、輸出業者に持って行くだけで、この車種で4万円になった時代がありました。
国内の中古車市場が5~6万円で取引されていた時期にです。
驚異的な高値で、中国・フィリピンや台湾へ輸出が掛かっており、その後、ロシアなどに変わりました。
日本車というブランドが存在したはずなのですが、今はまったく立場が逆転。
中国・台湾製は当然であり、コストが低く抑えられること自体に需要があり、高品質でも高値な日本製に興味を持たなくなったのが、工業製品の実情です。
ヤマハ車はその頃から特に外装品質は悪く、3年も乗り回すとガッタガタになるのが当たり前でしたが、デザインがよく、特に若者に人気のあるメーカーでした。
原付に尖ったイメージを与えたのもヤマハだった。
その頃、カラフルなボディステッカーをまとった、リアスポ付きのちょっと派手めなスポーツ原チャリシリーズが人気があった。
ディオはZX、スズキはセピアZZ、そしてヤマハのジョグZだ。
その特徴とも言える、リアスポイラーだが、なぜかハイマウントストップランプがすべてに内蔵されていた。
赤色LEDが出始めで、少し豪華装備でもあった時代でもあり、この原付+スポイラーという組み合わせはスポーツタイプの象徴ともなったわけです。
今回は、そのハイマウントストップランプ付きリアスポイラーの取り外し方法をやってみたいと思います。

リアキャリアの代わりに装着されていたわけですから、基本的にリアキャリアと同じ箇所にネジが留まっている。
特別にブレーキランプを光らせる配線が回されているというわけだ。




まず、取り付けネジはメクラ蓋で隠されている。
この樹脂カバーを外すべく、下部に切り込みが入っているので、ここにマイナスドライバーかなんかをツッコミ、外します。
ネジ類は留まっていません。

ツメが数か所あります。
あんまり強引に取ってしまうと、このツメを折ってしまうので、注意だ。

樹脂カバーを外すと、中には本体を留める6mmの六角ボルトが留まっているので、これを外します。




メットインボックスと共締めしている、フレームに留まる10mm袋ナットを外す。

これでスポイラー本体が取れるのだが、あとはブレーキランプの配線を引っこ抜く。
プラスマイナスのギボシ配線だ。
このギボシ配線の基本ルールとして、車体方向からプラスが流れる配線には、接続部には必ずメス端子が装着されている。
オスギボシはアース配線となる。
外れた時にショートを防ぐ意味合いがある。

これで離脱しました。
リアスポイラーが無くなると、とたんにかっこ悪くなりますね。
テール廻りが丸っこくてカッコ悪いんですよね、そもそも。
もともとのジョグベースのスタイルが悪いということもあるのですが、ジョグZのでやっとこさ、販売台数を保っていた感じです。
ガソリンタンクにも雨水混入が見受けられた車種でもありますから、今現在、生き残っている個体が少ないのもうなずけます。
ではでは。




