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レッツⅡコンビブレーキ車のブレーキケーブル切れはフロントカバー内に仕掛けあり
ブレーキケーブルが切れてしまったとのご依頼で出動。
焦りますよねー
ブレーキが突然スッカスカ!になってしまったら。
女性のお客様でしたが、お電話口では、「ブレーキが無くなっちゃたみたい」という表現でした。
いえ、正直でむしろわかりやすいです。
レバーが無くなることはまず無いので、ケーブルが切れてしまったというのは、容易に想像が付きます。
車両は、レッツⅡ(CA1PA)です。
型式がわかっただけでもナイスであり、車体番号から、コンビブレーキ車ということがわかりました。
なんとか在庫があるようなので、すぐに現場にお伺いしてみました。
すると、レバー根元で切れていますね。
つまりガン玉のところ。
なかなか珍しいケースですが、おそらく、レバー自体が悪く、ケーブルをちょっとずる傷つけて、最後は切れたような形かも知れません。
レバーも一緒に交換ですね、これは。
しかし、この時点で、コンビブレーキのアッパーケーブルということがわかりました。
在庫がある方でした。
コンビブレーキとは、どっちのレバーを握ろうと、前後のブレーキが効くという機能。
システムがフロントカバー内に入っています。
この乳白色のカバー内に収まっています。
NISSINというのは、ホンダとスズキにブレーキシステムを提供しているベンダーメーカーです。
このカバーを開けます。
複雑でしょー?
バネが付いて上に伸びているケーブルが、左ブレーキレバー。
向かって右、上に向かうレバーが右のブレーキレバー。
それぞれが、フロントホイールライニング、リアホイールライニングに向かっているケーブルが繋がっているので、合計4本のケーブルがこのシステムに集約されています。
つまり、ブレーキケーブルが切れた となっても、前後2本ずつあるので、在庫しにくく、今回あったのがキセキに近いですよね。
ケーブルが付いてしまえば、あとは調整だ。
この調整が正直カオスだ。
もう古いバイクということもあり、各部が経たり気味ということもあり、どう調整したらベストか、なかなか苦労しました。
今回紹介した、コンビブレーキだが、このシステム、今はABSという形で引き継がれている。
フロントディスクブレーキだったり、Wケーブル車もあるので、これもよりももっと複雑だ。
ブレーキケーブル交換も、もう、出張現場でカンタンにできるモノでは無くなるかも知れませんね。
ではでは。
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