レトロポップスクーターブームを牽引したホンダのジョルノ(AF24)ですが、これは名車入りでしょうね、確実に。
ビーノに比べ、とりわけ派手な宣伝もしていないのですが、2スト縦型エンジンで、メットイン機構も備え、レトロイメージを与える、今となっては定番デザインは、そのまとまり感と言ったら、ビーノどころでは無いと思っています。
なにしろ作りがイチイチ優越なので、変な欠点もなく、しっかり5万km走れるスクーターとして中古車市場でも、トップの人気でした。
ナローデザインになるので、尖ったスポーティーなモノを好むユーザーには見向きもされなかった中で、ちょっと上質な大人の小型スクーターを欲してるユーザーにもどんぴしゃでした。
リードやタクトのターゲットユーザーも、一度はジョルノを欲しがったこともあるのではないでしょうか。
唯一の欠点は、レッグシールドとステップの無塗装樹脂が、変色すると落ちず、黄ばみや、擦りなどによる小キズを塗装面と違い、ポリッシュ掛けられないということもあり、清潔を保つことができない点ぐらいでした。
ガッチャでは、仕方なく、この汚い樹脂パーツを塗装して販売しておりました。
特に、丸目ライトがしっかりかわいく、ビーノのラビット風とはまた違う、ペスパ風の雰囲気を与えているのも、好印象でした。
そして、今回、その特徴的なハンドルアッパーカバーの脱着法をやってみたいと思っています。
このハンドルアッパーカバーは、多くのスクーターが前後分割の2ピースとは違い、上下分割の2ピース構造になっている部分です。
これは、メットインになる前の大昔のスクーターによく採用されていた手法です。
分解構造として、上下貼り合わせのカバーを繋ぐのがヘッドライトリムだと思っていただくと理解しやすいと思います。

まず、ハンドルアッパーカバーを外す際は、ヘッドライトとウィンカーを先に外すのが前提となります。
そこで、下方が見て、ヘッドライトリムの8mmネジ と ウィンカーユニットを留める#2プラスビス左右 合計3本を外します。

外すべくビスは最初に外してしまおう。
さらに、覗き込むと見える、ハンドルロアーカバーと留まる#2プラスビスを、かなり奥まった部分で留めているので、これを左右両側4本を外します。
これで外すべくネジはすべて外しました。

まず、ヘッドライトリムを外します。

リムが外れると、すぐにヘッドライトユニットが外れます。
両側のぽっちをかわすように外してみよう。
ヘッドライトコネクターも外して、ヘッドライト自体も離脱させておいたほうがやりやすいだろう。

ヘッドライトユニットが外れたら、次はウィンカーユニットだ。
ぽろっと外した状態の方がわかりやすいとは思うが、上方にツメのような形状があるのがわかるだろうか?
これが、アッパーカバーに引っ掛けている構造となっている。
ウィンカー自体は、ソケットから外して離脱さえてもイイが、ハンドルアッパーカバーを外す上で、さして邪魔にもならないので、ぶらーんとしておいてもイイと思う。

ここが問題の箇所なんだが、やじるし部分の3箇所が一番ツメがしっかりハマっている箇所なので、その3箇所を意識しながら、上方に持ち上げるようなイメージで外すとうまく行きやすい。

とは言え、メーターケーブルが付いているので、まだ離脱できない。

少し浮かしてみると見えるが、ハンドル芯から伸びるメーターケーブルが繋がっている。

このメーターケーブルはネジ式になってメーターに装着されているので、これを反時計回りに緩め、外す。





これで外れた。
あとは、メーターユニットのコネクターだ。

9極コネクターを外せば、ハンドルアッパーカバーは離脱できます。
これで、アッパーカバーは離脱できたのだが、実は、ロアーカバーが残る構造となる。
これは、構造を見ればわかるだろうが、ハンドルをフレームから抜かないと外れない構造となる。
ここは痛い構造ですよね。
もし、ロアーカバーを破損させた場合、交換は容易ではないということだ。
その方法もおいおいやりますので、それはまたの機会で。
ではでは。




