セル始動が効かなくなってしまう要因として、一番に考えたいのはバッテリーの電圧低下です。
これはバッテリー内の電解質の劣化により起こるモノであり、定期的に交換が必要になる消耗パーツです。
永久的に使える電解質が無いわけではありませんが、それは安全性のある鉛ではムリです。
EVに使用されるリチウムだとしても、充電回数の限界点があり、劣化は免れません。
バッテリー技術というモノは常に進化して行きますし、今後、鉛のバッテリーは環境的にも使われなくなる可能性があります。
しかし、現時点ではコスト面、安全性、汎用性と、他を寄せ付けない優位性があり、今後10年は確実に使い続けられる原付バイクのキーパーツのひとつと考えてイイと思います。
なにせ、今は電子制御ですからね、なんでもかんでも。
昔は、バッテリーが担う役目はウィンカー点滅ぐらいでしたが、今は、燃料を送ったり、エンジン内部に混合気を噴射したり、スタンドを立てたり、ワイパーを動かしたり、グリップを温かくしたりと、さまざまな役目で使われています。
家庭と一緒で、電力を使う比重が、ガスや水よりも多くなって来ているのが、ちょっと気になります。
もはや、キックでエンジンを掛けるなんてことは知らない人も居るほど、バッテリー駆動のセル始動は当たり前になって来ており、今回ご紹介するちょい昔の2ストバイク、BJ(SA24J)であっても、セルが効かないと道具として価値がなくなってしまいました。
セルが効かない時はバッテリーを疑え!ということで、今回はバッテリー交換法をやってみたいと思います。
BJは、前期後期と2種類ありますが、バッテリー交換に関してはどちらも同じ手順です。
では早速やってみましょー。

ステップの右足付近です。
ここにバッテリーボックスカバーがありますので、T25のトルクスビスを外します。

イジり防止は無いタイプなので、マイナスドライバーや六角レンチでも回すことができます。






カバーはいくつかのツメがありますが、すんなり外れてくれます。

埃だらけですが、バッテリーが露出しました。
プラスマイナス端子を外せば完了です。
