フロントホイールがロックして走れなくなってしまった!
とゆーご依頼で新橋駅に緊急出動したレッツ4バスケット(CA43A)の修理案件が参考になると思っていますので、今回、細かく画像で追ってみましょーね。
ま、いろんなトラブルが起こるんですが、お電話の第一報ですべてを把握するのはなかなか難しいことで、フロントのロックですからステムでも曲がったのかと思って駆けつけました。
ちょっと今回、画像も多いので、ちゃっちゃっと進めまーす。

都心とは言え、ちょうど良く停める場所があったのはラッキーでしたよね。

現車確認し、チェックしてみると、あ~~~なるほど~~~
フロントホイールのベアリング内のボールが粉砕してなくなっちゃってますね。
こーなる前に、おそらく、走ってると「ゴーーーー!」って鳴っていたと思います。
その現象を超えると、こんなハメになってしまうわけですね。
これはベアリングが効くわけもないので、いつか回らなくなってロックしますよね、たしかに。
前回の記事でフロントホイールの取り外し方をやっていますが、こうめちゃくちゃに壊れていると、通常の流れですんなり行くとは限りません。

車体を持ち上げるなんらかの馬をかませておこう。
ホイールに対して負荷を与えておくと、シャフトが引っかかって抜けないです。

ナット側14mmで、シャフト側が12mmで緩めます。

さすがに一筋縄では行かなかったのですが、なんとかシャフトが抜けました。

どれぐらいこの状態で走っていたのかよーくわかりますね。
シャフトが削れてしまっています。

ブレーキライニングもかなり削れて、焦げ擦れていたような変な匂いもします。

これはベアリングとベアリングで挟まれて、普段は見えない、ホイールカラーです。
これもめちゃくちゃに削れてしまっていますね。

結局、取れたパーツはそのどれもが原型を保っていませんね。
これじゃ、まともに走れませんね。

シャフトは中古良品があったため比較してみました。
シャフトがこれだけ削れるとは長年、乗り続けていたということが伺えます。
そして、肝心の修理方法なんですが、今回は修理しません!
ホイールが経たり過ぎているということで、もっとカンタンな修理法・・・ではなく、解決法を教えちゃいます。
ホイール交換しちゃう方法です。
ホイールアッシー(ベアリングも込み)で純正パーツで買おうとすると、2万円は当たり前に掛かります。
そこで、今回、社外品パーツを使うこととしました。
AMAZONだと6000円ぐらいで手に入っちゃうんですよねー
これを使わない手はありません。

もともとのホイールカラーリングは、ガンメタだったのですが、このホイールは黒です。
そこは気にするようなお客様では無いと思うので、独断で進めちゃいました。w
とは言え、プロ目線で細部まで見たのですが、それほど悪い印象はありませんね。
ただ、くるーって回すと、若干の左右のブレが見受けられるのですが、最近の格安タイヤ自体がバランスが悪いモノばかりなので、プラマイゼロになる可能性も無くありません。
ハングオンして攻めるわけではありませんし、100km/h出すモノでは無いので、ぜんぜん許容範囲です。

ただ、このホイール、ベアリングは装着されているのですが、エアバルブは入っていません。

ストレート型を別に用意する必要性がありますんで。
イイ機会なので、エアバルブを入れる方法をやってみましょーね。

内側からバルブを穴に通すと、キツくてこれ以上は入って行かなくなります。

少し、キャップを緩めて、そのスペースにL字型のロングノーズプライヤーを挟み入れます。
ホイールとの隙間にタイヤチェンジレバーを入れ込んで、プライヤーの曲がり部分を押し付けて、てこの原理を使ってバルブを引き上げるわけです。
両手で作業するので、コツが要るのですが、いともカンタンに引き上げることができますよ。

ポコン!って最後までハマったら完了。

裏はこんな感じです。

あとはタイヤをハメます。

タイヤのハメ方は、過去記事を参考にして頂ければ。
これでホイールにエアバルブをセット、タイヤも組み付け完了です。
これで、もう作業は終わります。

フォークはしっかりと動きますし、ホイールのベアリングとシャフトを交換したことで、しっかり元通りになりました。

車体を浮かした状態でホイールを回して確認しましょう。
むしろ、タイヤをハメた方が左右のブレが収まりました。
やっぱり、プラマイゼロになりましたね。
てきとーってのも悪くないもんですね。w
ではでは。









