2024年3月1日より受付電話番号を廃止し、全ての修理予約は公式LINEからとなりました。
エンスト・・・エンジンストップの略称です。
エンコ・・・エンジン故障の略です。
今回の修理案件はエンストです。
気持ちよく走って来て、信号待ちになったら、トトトトト・・・ストン。
とエンジンが落ちる時があります。
特に、ヤマハ、スズキに多く見られる現象で、リアブレーキをかけると、ガクガクと振動を伴ってエンストしてしまう現象。
これは、クラッチに原因があることがあります。
今回、この現象を起こしているのが、アプリオ(SA11J)。
女性のお客様でしたが、エンストしてしまうと、そりゃ、エンジンが壊れてる!と思ってしまうのは当然です。
少々焦り気味のお電話だったのですが、他にも点検したい部分とテストを行って欲しいということもあり、今回はお引き上げ修理としました。
まず、バラすのが、当然ながら駆動系。
開けると、原因がベルトの切れかけでないことは一目瞭然でした。
クラッチ付近を見ると、やはり、スプリングが詰まっているのがわかります。
なんやねん!これ!
とお思いでしょうが、これがクラッチシュースプリングです。
クラッチシューとクラッチハウジングを留めておくカスガイでもあります。
このスプリングが切れると、クラッチは繋がりっぱなしになり、つまり、それは、ギアが入りっぱなしの状態となってしまいます。
マニュアル車をイメージして下さい。
一速が入っている状態でクラッチを踏まないとエンストしますよね?あれと一緒です。
しかも、ちょっと金属が焦げるような匂いもしているので、これは相当長い期間、クラッチが繋がりっぱなしで走り回っていたのが想像つきます。
今回中古交換しようとした左が中古良品のモノ。
右が今回車両についていたモノ。
ひどいクラッチシューの減り方ですね。
ここまで減ったらもう加速もへったくれもありません。
あらためてケースの中を掃除してみると、3本中2本が切れてました。
これは、切れた2本だけじゃなく、3本とも新品交換します。
組み上げて試乗確認すると、かなり古い車種ではありますが、2ストエンジンだけあって、かなりイイ加速をします。
まだまだ現役で行けそうです。
エンストしても、エンジンに故障が無い場合は多々あります。
ぜひ、ご相談頂ければと思います。
ではでは。
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