いわく付きの車両が定期的に入って来ます。
どっかの中古車屋さんで買ったアドレスV100(CE11A)なんですが、一度、不具合が出てガッチャを利用した時からのお客様です。
この個体がいわく付きなんです。
型式はCE11Aという初期型のはずなんですが、マフラーからキャブから配線に至るまで、すべてがCE13A型に替えてある、めちゃくちゃバイクです。
おそらくフレームの載せ替えをしたマンション処分系の車両だったのでしょう。
つまり、オーナー不明の処分バイクをバラして、出処がしっかりしているフレームに載っけ替えて商品化してしまう手法です。
中古車業界にはザラにある話しです。
一部が初期型、一部が後期型になっているので、セッティングがばらばらで、マジ、ちょーし悪いんです。
今回、純正マフラーを初期型のタイプでお客様自身がヤフオクで手に入れたということで、換装することとしました。
その過程での作業となります。
マフラーに至っては、排ガス規制前と規制後で、変更点があります。
エキパイ部に調整チャンバー用のダクトホースが出ているのですが、その調整チャンバー自体が装着されていないので、単に排気漏れしていたんですよね。
なので、今回、純正マフラーへと付け替えを行ったので、その逆解説となります。

なかなか程度のよいマフラーを見つけましたね。
外す場合は、エンジンに接続されるエキパイ部を見なければなりませんが、これが、ひじょーに見にくいはずです。

エンジンハンガーとフレームの間が狭すぎるのが良くないんですよね、この車種は。
目視しながら作業を進めるのは、まずムリです。
あらかた勘で行う必要性あるので、こうして画像で確認しておくとイイと思います。
2本の6mm六角ボルトを外します。

手動工具なら、六角レンチのわりと長いオフセットがあるタイプがイイでしょう。
それになんらかのアームに被せるモノがあるとイイです。







センタースタンドの後ろ側から工具を突っ込むとまっすぐに掛かります。

短いほうだと力が入らないので、なにかソケット的なモノを被せて、アームを長くする必要性があるんです。
この辺は臨機応変に適切な工具を探してみて下さい。

これ、まだ錆びていないので、すんなり回りましたが、通常、サビサビですからね~ V100のネジ類は。
もし、どうしても目視できなくてイラついてしまった場合は、車体を寝かして作業するのもアリです。

こんな風に車体を寝かしてしまうと、楽ちんですよ。
ただし、キャブからガソリンは漏って来ますので、それなりの場所でやって方がイイでしょう。

エキパイ部が外れたら、脇のボルトを外したいのですが・・・あらま、ボルトが見えないですね。
これも厄介な部分なんですが、まず、エアクリーナーのディフィーザーを外す必要性があります。
2本の#3プラスビスを外します。

さらに、マフラーと留まるエアクリボックスの#3プラスネジを外します。
これは10mmソケットでも外れます。

あとは一瞬でイイので、エアクリボックスを持ち上げます。
そうすることで、マフラーの12mmボルトが2本見えて来ます。


このマフラーは状態は悪くないのですが、ちょうどこの部分、排気チャンバー部なんですが、雨水が溜まってしまう構造になっているんです。
ハッキリ言って欠陥設計です。
この部分がやたらと錆びて穴が空きやすい部分なので、外したついでに金ブラシを掛けて、耐熱スプレーでもしておきましょう。
耐熱ペンキでもOKです。






やっと外れましたね。
まったく、大変な作業です。
なんで、こー、イジりにくいかね?V100。
この車種に関してはDIYメンテナンスはあまりオススメしません。
なにせやりにくいので、ユーザーがバイクイジりがキライになっちゃうのがイヤなんですよね。
なんかトラブったら、ガッチャに修理依頼を出して頂くのがイイですね。
ではでは。




