スズキ・セピアは、若者はもう、その名前すら知らないでしょう。
一世を風靡したスズキの定番スクーターだったのですが、セピアとそのスポーツバージョンのセピアZZが存在しました。
長きに渡り定番スクーターに君臨していたのですが、その座をレッツⅡに譲ったのも、つい最近のように感じます。
レッツⅡの特に足回りや計器類などは、このセピアから引き継がれたモノで、流用パーツが多く存在する。
その中でも異例なのが、セピアの後期型にレッツⅡ顔が存在していたことだ。
すぐにカタログ落ちしたのは、レッツⅡの登場があり、人気を持って行かれたからだ。
その後、セピアは廉価版スクーターとして、生産ラインを使い切るように元の顔に戻し、格安スクーターとして在庫処分されたわけだ。
このレッツⅡ顔のセピアは、ひじょうに珍しい存在であり、知らないユーザーも多いのではないだろうか。
その後期型セピアだが、過去にやったレクチャーのバッテリー交換法と仕様も方法も違う。
そこで、軽く紹介してみたいと思う。

初期型と最終型に至っては、同型同仕様となり、フロントカバー内にバッテリーは存在している。
しかし、後期型に関しては、メットインスペースに格納されているのだ。

メットインスペースのカーペットを剥がすと現れる。
フレーム壁に所狭しと電装系が集中しているのがわかる。
ゴムバンドを外すだけで、バッテリーは外れる。

バッテリーは大型コネクターにより通電している。
このコネクターは引っ張るだけで離脱できる。
薄型の小容量バッテリーに変更されているのも、後期型の特徴だ。
型番は、YT4B-BS タイプで、その後のレッツⅡ(CA1KA・CA1KB・CA1PA・CA1PC)と同じバッテリーに変更されている。





このバッテリーに関して、令和の現在、どのバイクでも採用されていない。
2ストの50ccのセルモーターぐらいしか回す能力が無いためだ。
容量も低いので、上がりやすく耐久性が無いので、あまりセルを回すとすぐに電圧低下を引き起こす。
キックとの併用が望ましいかも知れない。
ではでは。










