原付バイクで起こりうる、困る故障って、いろいろあります。
エンジンストップ、ベルト切れ、キー壊れ、パンクなどなど、多々ありますが、意外と、地味～～～～にイヤな故障は、センタースタンドトラブルです。
サイドスタンドで立てれればイイんじゃね？
とお思いでしょうが、そーそー標準装備されている原付バイクはありません。
センタースタンドが壊れてしまうと、つまりは、どっかに保たれ掛けないとならないわけです。
コンビニ行っても、お買い物行っても、どっか出掛ける度に、壁を探さないとならないとゆー、わけのわからない苦労を背負うことになります。
笑けます。
とゆーことで、今回はそんなセンタースタンド、つまりはメインスタンドですね、車種はジョグ4、これの交換方法をやってみたいと思います。
ジョグは4サイクルになってから、マイナーチェンジを数回行っており、型式が、SA36J→SA55J→SA57J とチェンジしています。
その型式チェンジは、いずれも排ガス規制による、排出ガスに対応した変更で、機能的な追加などは、ほぼありません。
整備方法も、すべての型式に共通して行えますので、今回のプラグ交換法も、同様に活用できると思います。
その他にも、ZR（SA39J・SA56J・SA58J）ジョグデラックス（SA39J・SA56J）ジョグプチ（SA36J・SA55J）なども、すべて同じです。
センタースタンドが故障するケースとして、一番多いのは、アームがポキン！と折れるケース。
ついで、摩耗による金属摩耗。
後者は緊急性は無いですし、金属摩耗する頃にはもう買い替えを考えている頃とゆーこともありますので、今回は前者のスタンド・アームが、途中でポキン！って折れた時の交換方法となります。
意外と多いんですよね、この現象。
ちょっと弱い部分なのかも知れません。
それと交換する場合は、車体の後方部を浮かせるのがベストです。
浮かせるって・・・・と難しいと思うかも知れませんが、要はどっかに吊ればイイだけのことです。
ちょっと解説してましょう。
そりゃガッチャは修理屋さんなので、こうした載せ台があります。
無い場合であっても対処は同じです。
前部を地面に押さえ付けること、壁に押し付けることが大事だ。
前部が浮かないようにしながら、後方部だけを持ち上げることができると、センタースタンドはフリー状態になる。
原チャリを吊るのは、そうは難しいことでは無いだろう。
天井のハリを使ったり、ベランダの屋根を使ったりするのもイイ方法だ。
せいぜい30kg程度の重さなんで。
センタースタンドがフリー状態になると、こうして車体を浮かした状態で、立てることができるのだ。
アームが折れているのがわかる。
これでは、スタンドは装着されていても、出すことが出来ないですね。
取り外しに際して、まずはマフラー側に廻ろう。
マフラーエキパイ部の隙間から、スタンドシャフトのCクリップが見えるはずだ。
マイナスドライバーを使ってCクリップを取り外す。
ぴん！って飛んで行っちゃうモノなので、慎重に無くさないように。
飛んだけど、しっかり飛んだ方向は見ていたので、見つけましたぜ。
ピンが外れたシャフトを叩いて、クランク側から抜くよ。
これ、ドライバーの先端をサンダーで切った、オリジナルぶっ叩き工具です。
こうしてオフセットさせて、叩きながらシャフトを引っこ抜きます。
反対側から抜き出て来たのがわかりますね。
頭がこれぐらい出て来たら、あとはロッキングプライヤーを使います。
ガチっとロックが効きます。
こーすると力が入れやすくなりますんで。
シャフトが抜けましたね。
今回、金属摩耗ではないので、シャフトもぜんぜん傷んでいません。
ま、正直、再装着時のグリスアップも不要です。
新品シャフトの場合は、グリスアップして下さい。
シャフトを抜いてしまえば、古いスタンドはゴロン～っとすぐに外れますので。
バネは車体にくっつけ放しでOKです。
これが新旧パーツ比較です。
パーツ型番 5ST-XF711-10 です。
参考にして下さい。
新品装着して、バネを付けなければなりません。
これがバネを引っ掛け直す工具です。
テンションスプリングフックって言う工具です。
これ、あんまり安物買うと、すぐ先端が折れますので、そこそこイイやつを買っておくとイイでしょうね。
バネのフックをスタンドのぽっちに引っ掛けるだけの作業ですが、これ、ちょっとした筋肉が必要です。
女子にはちょっと無理っぽいと思います。
てこの原理で力は半分でイイのですが、筋肉を使いがちなんですよねー
くい！ってひねるようなイメージでやってみて下さい。
力はそれほど使わないはずです。
はい、これで完了ですね。
あとは作動確認しましょー。
この時に、稼働部分に対して、ラスペネを少し吹いておくとイイと思います。
ではでは。
