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意外とカンタンにそうに見えてDIYメンテナンスの項目としては難易度が高い、シートの張替え作業。
なにしろ、一番目につく外装のひとつであり、バイクに触れる部分でもあり、グリップと共に清潔にしておきたい部分のナンバー2になるのではないだろうか。
シートが汚れていれば、その日着ていた服も汚れる、テンションがだだ下がりであろう。
スクーターのシートは、スポンジに合成表皮を被せている構造だ。
破けて黄色のスポンジが見えているスクーターをちょいちょい見かけるが、最悪なのは、雨が降った時。
雨を吸ってしまうと100%乾かすことは、ほぼ無理だろう。
そこで、少しでもこの黄色のスポンジが見えてしまったら、シート表皮を張り替え作業して、キレイなシートに変身させてみよう!
まず、破れたシート表皮を、カッターで外周を残した状態で切り取る。
外周まで外してしまうと、スポンジ自体がシートの躯体樹脂から外れてしまい、あとで、シートを引っ張る際に安定しないからだ。
この車種は、ディオ4スト(AF62)という車種なのだが、シート表皮をめくると下からビニールが出てくる。
これは、あえて残しておくのがベストだ。
シート表皮張替えのコツは、なるべく純正で付いているモノは残す。
社外パーツは防雨性が弱いから。
シートの張替え作業が、DIYメンテでハードルが高いのが、このタッカーという工具の有無だ。
針幅や針長さの対応がいろいろと種類があり、手が出しにくいのだろう。
シート表皮の張替えに使えるタッカーは、10mm足幅で、足長は4mm。
これ一択だ。
また、手動タッカーで大丈夫か? と言われれば、NGである。
針が細く食い込み過ぎるということと、そもそも固くて刺さりきらないだろう。
では、この表皮を広げて、だいたいでパサっと被せてみよう。
もうひとつ、NTB製のシート表皮で良いところは、このセンターマークがついているところ。
裏から作業する上で、これがありがたいのだ。
このセンターマークをシートの前後についているので、シート躯体樹脂の真ん中に合わせる。
これはフロント部分。
折り返し量も前後で同じぐらいにしておくのがベストだ。
だいたい合わせたら、樹脂部分を踏みつける。
この踏みつけるパワーが重要で、特に四隅の折り返しは、かなりの力を必要とする。
まず、センターをパスン!と一発留めておく。
あとは、シートの折り返しを必ず引っ張りながら、この引っ張りながら というのがコツだ。
引っ張りながらタッカーで留めていく。
特に四隅のコーナー部分は、裏側にいくらシワが出来てもOKだが、表面にシワが残ってはイケないので、相当に引っ張りながら均等に留めて行く。
この引っ張りが弱いと出来栄えがダサイ感じになっちゃうので、踏みつけながら力を使おう。
表も確認しつつ、一周ぐるっとタッカーを打ったら、あとは残りの表皮をカッターで取り除いて行く。
はい!ひじょーにキレイなシートに変身しました!
ちょうどお股の部分に縫込みがあるが、この縫込み部分から雨が染みてくる可能性がある。
しかし、さきほどビニールを残したのが防水になり、その心配すら無くなるわけだ。
こうなると、また原付スクーターに乗るのも楽しくなって来るだろう。
ぜひ、DIYメンテナンスで、シート張替えに挑戦して頂きたい。
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