ヤマハの定番スクーターで今だ人気があるのが、このアプリオだ。
もうめっきり数も減った感はあるが、尖ったデザインのジョグとは対象的に、女性的な丸みを持ったコンパクトで上質を売りにしたジョグの兄弟車が、このアプリオだ。
ジョグやビーノと車格は一緒なのだが、なんだかコンパクトにまとまっていて上質な雰囲気を持ち、小さいながら性能を凝縮したよーな不思議な魅力があった。
ちっちゃくてバッグに潜めておいて食感も楽しめるグミ みたいなイメージの乗り物なんじゃないかな?
社会人になってもグミを忍ばせる大人が多いのも、このアプリオタイプⅡを今だイジり続けるおっちゃんたちと同じ感覚なのではないかと思う時もある。
そのスポーツタイプのタイプⅡだったとしても、スポイラーなどとガキっぽいモノを装備するでもなく、リアキャリアは定番グレードと同一な部分も、このアプリオが持つ渋さであろう。
その荷台・リアキャリアの脱着法を、わずか2ステップではあるが、しっかり解説を残しておこうと思う。
次回はボディカバーを外すので、その前哨戦だと思っておいてイイです。
必要な工具は12mmソケットレンチと10mmソケットレンチ。
意外と2種類要るところが、めんどっちー部分ではある。

まず、テール上部に留まる12mmボルトを外す。
リアフレームに留まっている。

次にシートオープンし、真上から見るとシートロック脇に2本の10mmナットが留まっている。
これは袋ナットになっています。
そもそも袋ナットとは、そのネジ部分が錆びないように空気や湿気に触れないよう、ナットが袋になっている構造からそう呼んでいます。


上図を見て頂くとわかると思うが、袋ナットにも2種類ある。
ワッシャーを別とするタイプ と ワッシャー部が一体となったタイプ とある。
アプリオのキャリアに使われているのは、ワッシャー部が一体となった後者のタイプで、もしホームセンターなどで買う場合は、この辺りを気をつけたい部分だ。

これでもうあとはキャリアを車体から離脱させるだけだ。
このキャリアだが、往々にしてサビが出ている場合がある。
そこで、キャリアを再塗装するのも、車体リファインとしてイイ方法だと思っている。

これ、マジックロンというサビ落としパットです。
建築材料であり、ペンキ屋さんが使うモノで、スチールが錆びた部分をしごくモノ。
こいつがひとつあると、原チャリのリファイン術に一役買う。






サビのひどい部分を擦る。
パットなので、ペーパーと違い、キャリアなど丸い面もひじょうに磨きやすい。
表面サビを一通り落としたら、あとはツヤ有りのブラックスプレーで塗るだけです。
このスプレーですが、水性タイプでホームセンターで300円代で売っていますんで。
クルマ用品売場じゃなく、建築ペンキ売り場で売っているスプレーの方が安くて種類も豊富ですから。









ぴかぴかの新車みたいでしょ?
キャリアがキレイになると、車体自体が新しく見えるんです、不思議と。
一度試してみて下さいね。
ではでは。




