当日お電話の当日対応もガッチャではOKです。
もちろん、事前に予約してあったお客様が優先的になりますが、「今日は一日空いてますから、いつでも大丈夫です!」というお客様の場合は、一番動きやすいですね。
今回のお客様にも、柔軟に対応して頂きました。
車両はディオ(AF68)のエンジン始動があまり良くないという症状。

比較的ポピュラーな案件なのですが、直し方は、その個体によりさまざま。
現場修理で直すコツは、観察力です。
いわゆる、調子の良い車両との間違い探しをする必要性があり、最短修理のコツであります。
現着してセルを回させて頂くと、エンジンが掛かりそうで掛からない。
掛かりそうになるということは、つまり、火花は散ってるわけですね。
もう電装系トラブルがひとつ消えましたので、気が楽になります。
次に、チェックするのは、エアクリーナーボックスの中。
なぜなら、一番カンタンな点検ができる箇所であり、一番、調子を判断できる指標でもあるからです。

ただ、開けてみると・・・どろろろ~~~ん と汚いオイルが出てきました。
これは、オイル戻りです。
しかも大した量です。
エアフィルターを見ると、なんとなく、油っぽい感じが見受けられますよね?
油と水は弾く性質があるので、この油っぽいエアフィルターに、この7月のジメっとした湿気まじりの空気はうまく入らないということになります。

もちろん、このオイル戻りで汚れたエアクリーナーボックスは、キレイに掃除します。
そして、エアフィルターも新品交換します。
これで酸素の吸入は改善しました。






次にプラグを見ます。
キレイな酸素が吸入できないまま走行を続けていると、エンジン室で不完全燃焼が起こります。
不完全燃焼は、火花を飛ばすプラグの電極を汚します。
汚れたプラグは爆発力が弱まるので、始動性が悪くなる。という仕組みです。

プラグの先っぽに、スス が付いているのがわかりますかね?
これが、長いこと、不完全燃焼していた証拠です。
汚れが蓄積してススとなって爆発力を弱めていたんですね。
エアフィルターとプラグの新品交換で、ほぼほぼ復活しましたが、リフレッシュパックにオイル交換が含まれているのには、大事な理由があります。
それは、今回のお客様もそうだったのですが、定期オイル交換をガソリンスタンドで行っているとのこと。
スタンドでやる場合、四輪車用のオイルを使います。
基本的に同じ成分ではあるのですが、粘度が硬いモノが使われています。
焼き付かないように安全性を考慮に入れているからです。
スタンドの場合は、おそらく使用しているオイルは、10W-30という粘度です。
原付バイクの場合は、これでは始動性が悪くなります。









ガッチャが使っているのは、5W-40です。
はっきり言って、お高いオイルなんで、原付に使っているバイク屋さんは居ないと思います。
以前は、夏場と冬場と粘度を変えていたのですが、逆にコストが高くなっていたので、こいつに統一し、結果的にコストは安くなりました。
オールラウンド性のメリットというよりも、何より、始動性がUPして、評判も良好です。
ただ、今回の場合は、ちょっと気になるのは、オイルの色がこげちゃ色です。
これは、ひじょうに安いオイルを使っていたか、または、雨水の混入が考えられます。
オイルゲージのパッキンがダメになっている場合は雨水混入も考えれるのですが、エアクリーナー内に雨水侵入の形跡もありませんでしたので、今回は、ひじょうに安いオイルをスタンドで入れられたのかも知れませんね。
リフレッシュパックの重要性、わかって頂けたでしょうか?
すべての消耗品の劣化は、症状で繋がっている ということであり、ひとつが悪くなれば、連鎖して他のパーツも故障を引き起こしリンクするわけです。
だから、始動性を良好にしたい修理の場合、基本消耗品セット交換(リフレッシュパック)がベストなわけですね。

最後にお客様にも始動性を確認して頂き、「良くなりましたー!!」と感謝頂きました。
今回のお客様のように、始動性が悪くなったと思ったら、早め早めの対処をすると、快適に走行できると思います。
もし、似ている症状を出しているユーザーがいれば、ぜひ、ご相談頂ければと思います。
今回のご依頼:埼玉県川口市 リフレッシュパック 18,000円










