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代車をゴロゴロエンジンのレッツⅡエンジンオーバーホールで作った件 4.8/5 (5)

レッツⅡのエンジンオーバーホール
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この商売をやってると、ダメ処分バイクが溜まります。

ほっとんどがクランクベアリングがやられているゴーゴーをうるさいエンジン音の原付バイクです。

ガッチャは修理の際に代車はお出ししていません。

ですが、長年やってると常連さんが増えて来て、そーも言ってられない状況になって来てしまっています。

そこで、溜まったダメ処分バイクを時間を見て復活させて、代車にでもしよーかと思っています。

そこそこキレイな外装ということもあり、今回はレッツⅡ(CA1PA)のエンジンオーバーホールをやって代車化しよーかと考えています。

レッツ2 (CA1PA)

ま、今回の記事、特にマニュアル化はしていませんので、ダラっと流し見して頂ければと思っています。

正直、エンジンオーバーホールのマニュアル化は、画像点数も多く、解説レクチャーが多くて作りにくいってのはあります。

詳しいことが知りたいユーザーもおられるでしょうが、ま、そこは正式なメーカーマニュアルでも見ながらゆっくり進めて下さい。

我々修理屋のオーバーホールは、2、3手先のことをやりながら進めて行くので、見ていてちんぷんかんぷん的なところもあるので。

あ、まずは、この代車にしよーとしているレッツⅡですが、今、どんな状態か!?っちゅーと、ひどいもんです。

エンジンかけると、ゴー!ゴロゴロ!ウォーン!ウォーン!ってな感じです。

文字にすると面倒なので、動画で聴いてみて。

うっさいでしょー?

でも、意外とユーザーはこの轟音に気づかずに乗っているんですよね。

人のバイクと比べて明らかにうるさいと思う場合は、一度ご相談頂いたほうがイイかもね。

では、早速、作業開始。

まず、エンジン外して、車体を吊ります。

レッツⅡのエンジンオーバーホール

これも、工場じゃないとなかなかできることでは無いですよね。

なにせ腰が痛いんで、出張案件以外は、地面で仕事はやりません。

全部、台の上でやりたいんです、おっちゃんは。w

画像では、もうすでにエンジンが車体から外れていますね。

レッツⅡのエンジンオーバーホール

シリンダーカバーやら、イグニッションやら、外して行きます。

レッツⅡのエンジンオーバーホール

ダイナモ部分です。

特殊工具が必要なんですが、引っ叩けば取れる場合もありますよね。

これマグネットになってるので、細かいネジやらくっつけておくと無くさないですよ。

レッツⅡのエンジンオーバーホール

シリンダーやら、タイヤから、駆動系からひととおり外したので、あとはカチ割り作業です。

クランクリムーバーとでも言うのかな?そんなような専用工具を使います。

クランクシャフトを軸として、ケースをネジの力で引き抜く工具です。

分解時には、ほんとーになんの注意点もないですね。

ただ、まっすぐなモノは、まっすぐなまま、分解を心がけましょう。

レッツⅡのエンジンオーバーホール

粉砕まではしていませんでした。

これがベアリング左右です。

シャフトの両側に付いてくるか?ケースに残ったままで外れるか?は、運次第です。

ケースに残ったら、きみは運がイイぞ!w

あ、たまにベアリングの着脱時に加熱したりする人が居ますが、不要です。

ベアリングのボール部に良くないので、絶対に常温でやりましょう。

レッツⅡのエンジンオーバーホール

台湾製のシリンダーピストンキットがあったので、試してみます。

5~6千円で手に入りましたが、どーなんでしょうね。

バリもそんなにあるわけじゃなく、わりとモノはイイように思います。

レッツⅡのエンジンオーバーホール

ガスケットやピストンリング、ピストンピンまで入ってて、この価格、この品質だと、かなりイイですね。

ただ、ピストンとシリンダーのクリアランスがキツい感じがします。

ピストンを入れる時に純正はこんなにキツかったかなー って思いました。

ま、どっちみち、純正でもスズキのシリンダーピストンはひどい品質ですし、むしろこの台湾製のほうがイイぐらいですし、出力すれば御の字でしょう。

レッツⅡのエンジンオーバーホール

今回交換したパーツ類。

オイルシールは代車なので、再利用しました。

よく見るとわかりますが、ピストンはスゴイ傷でしょ?

さっきの始動性具合でも、こんなピストンですし、いつ止まったっておかしくない状態ですよ。

この個体、走行距離15000kmですよ?

怖い品質ですよ、スズキ。

この個体に限ったことではなく、オーバーホールするスズキ車は、ほぼほぼピストンに傷が入っています。

修理に携わるモノ、スズキは買わない という所以です。

それでは、最後に、修理後のエンジン音を聴いてみましょーね。

キレイなエンジン音になりましたね。

ただ、なにせ台湾製のシリンダーピストンキットですから、しっかりと慣らし運転は必要です。

いきなしフル加速、最高速巡航なんてしたら、再度焼き付きますんで。

まずは、オイル交換して、ヤマハ純正オイルを使うのがコツです。

これで代車が一台できました。

常連さんには不便をおかけしないで済みますね。

ではでは。

今回の記事はどーでした?

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