今回、入庫のズーマーですが、放置案件です。
放置した際に消耗品と呼ばれるパーツの劣化は当たり前として処理するのですが、なかなか読めないのが、今回紹介する、外装パーツでも機関に重要なパーツ。
クーラントリザーバタンクというモノがあります。
これは、エンジンが水冷の場合、ラジエターに入るクーラント液が熱で膨張したりする際に、リサーバタンク内の負圧により、量を勝手に調整するという機能なんです。
つまり、リザーバタンク内には、LOW⇔HIGH マークが付いており、適切な量のクーラント液が入っていないとなりません。
ブレーキのマスターシリンダーと似ている機構ですね。
そのリザーバタンクが、放置すると樹脂が劣化して、パリパリに割れてしまうんですよ。

これがリザーバタンクですが、よーく見てみよう。

ね、パリパリ割れてるわけです。
これだと液が漏れるし、そもそもLOWを切ってるので、適切量では無いですね。
これは交換しかありません。

新品部品は、ゴムパーツは付いていません。
なので、古いモノから、ゴムパーツを移植する必要性がありますので、ゴム部も劣化しているようなら、適切にパーツ注文してみて下さい。
ちなみに、リザーバタンクASSYのパーツ番号は、「19110-GEZ-315」です。
初期型とパーツ番号が変更になっていますので、ご注意下さい。

この怪しい飲みもの・・・じゃなくて、これ、クーラント液です。
2:1で水と割っています。
不凍液とも言うのですが、防腐成分も入ってるので、ラジエターの中でアルミが錆びにくく汚れにくくもなっています。

このクーラント液をLOW⇔HIGHの間ぐらいに注ぎます。

リザーバタンクの割れ程度であれば、ラジエター本体の水はほとんど減っていないはずなので、中間量ぐらいで適切なのではないかと思います。
劣化してパリパリ化しているズーマーオーナーの方は、パーツ取り寄せして、交換にチャレンジしてみたらいかがでしょーか!
ではでは。