いっぱい稼がせて頂いたのが、今回ご紹介するビーノ2スト(5AU)です。
全盛期には中古車仕上げ車両がほぼビーノということもありました。
女性のお客様は、必ずと言ってイイほど買って行きますし、当社はキレイな車体が好評でもありましたから、とくに他に比べ女性客が多くいらっしゃったというのもありました。
売り場は、最近の流行りの蔵前辺りのカフェっぽい感じにした店舗だったので、メカっぽい汚いバイク屋のイメージは払拭し女性目線で展開していたので。
そう言った店内ディスプレイもあり、ディオよりビーノのほうが売れてましたし、駆動系の経たりが極端に少ないと言った特徴もありました。
その代わり燃調系が弱いんですが、そこは保管状態相応という感じだったので、比較的、女性が乗るバイクは程度が良好というのが程度が安定していたのも、ビーノの特徴だったでしょうか。
ただし売ったあとは、それなりに大変です。
アフターフォロー率は男性の比ではありません。
女性10人に売ったあとは、7~8人には出張アフターフォローが必要になります。
例えば、バックミラーが緩んでぐるぐるになった、ガソリンの入れ方がわからない、空気を入れて欲しい、力が無くてスタンドができない などなど。
メカニカルスキルがありませんから、ねじがどっちに回すと締まるのかもわからないのは当然ですから、致し方無いことなんですが、当時は、笑っても居られませんでしたけどね。
そんなビーノを売ってて、2~3ヶ月して始動性が悪くなって来て、一番に行う作業はと言えば、今回レクチャーする点火プラグ交換です。
女性の場合は、それほど飛ばさないので、マフラー吹けが悪くなり、プラグが汚れるんです。
MAX40km/hぐらいでずーっと走ってると、プラグの電極にカーボンが溜まっちゃって、結果、点火力が弱まり、さらに不完全燃焼をお越し汚れが蓄積し、ついにはエンジンがまったく掛からなくなってしまうということにもなりかねないとゆーことです。
今回プラグ交換にするにあたり、必ず必要な工具が、プラグレンチです。
ガッチャではセパレートタイプを使っています。
プラグソケットと、回すラチェットを別にしています。
20.8mmタイプを用意しておきましょうね。








まず、立ち位置は右側。
この辺りを覗き込んでみましょう。

この黒いゴムがプラグキャップです。
ステップまで分解した画像がありますので、そっちで全容を把握しておくとイイでしょう。


外装パーツを全部引っ剥がしてあるので、わかりやすいでしょ?
このプラグキャップを引っ張って外します。

手をこんな感じに入れ込んで作業しますので、腕が汚れないようにしておきましょうね。

プラグキャップが引っこ抜けましたね。
そしたら次にプラグレンチです。

ガッチャではプラグレンチはネプロス製です。
スパナは早回しタイプなので、かなり作業効率はイイですよ。

プラグに掛けて、反時計回りに緩め外します。
ある程度緩んだら、手で外しましょう。

古いプラグと新しいプラグの比較。
いかがですか?
始動性がイイわけがないですよね。
型番は BPR6HSA です。




火花が散るところにカーボンがこびりついてしまって、点火不良を起こす寸前ですね。
もちろん燃費も落ちますし、最高速も落ちます。
イイことないので、2スト場合は半年交換でも早くないかも知れません。
なにせパーツ代は安いですから、レンチをイイやつ買っても損はないですよ。
ではでは。