盗難被害にあってしまったV125(CF4EA)のお客様からのお電話。
「乗り回されて、どっかに乗り捨てされてしまったんですよー」
「それを警察署に取りに行きますので、入庫お願いします!」というご依頼だったのですが、軽トラをわざわざレンタルされて取りに行かれたようです。
もうちょっと先に言っていただければ、ガッチャが警察署まで出向くことも出来たのですが、そこは致し方ない。
現車確認してみると、ドロボーはロックキーをハンドルを思いっきり蹴っ飛ばして、ロック自体を壊した感じですね、こりゃ。



この個体もそうなのですが、盗難警報装置は付いているんです。
なんらかの方法で回避したんでしょうね。
もしくは、街道沿いだったり、繁華街だったりすると、意外と大きな警報音でもかき消されてしまうので、聴こえてるんですが、同化しちゃうんですよね。
ユーザーは悔しいです。

シートロックケーブルが、後ろのシートロックから本メインキーまで伸びているんですが、これもズタズタですね。
開かないわけじゃないんですが、いつどこでシートが開かなくなるのも怖いですから、ココはきれいに交換しちゃうのがベストです。

ケーブルの取り回しは、ステップの下を通って車体後方まで伸びています。

つまり、長さは、リアブレーキと同等ぐらいな長さがあるモノです。

単体パーツとして出ますので、シートロックに不安がある方は、一度新品交換を依頼してみてはいかがでしょうか。
純正パーツナンバーは、45280-33G30 です。
新旧のV125共通で使えると思います。(※未確認情報)

これがシートロック部。
ワイヤーが引っ張ってロックを解除するという、機械式バネ方式なんですね。

メインキー自体はイジり防止トルクスネジで留まっています。

新品メインキーも装着して、ハンドルロックとエンジン始動を確認してOK。
ただ、強引にロック部を蹴り飛ばしているということもあり、穴が広がって、ハンドルロックに余裕が生まれているのは確かだ。
まったく、迷惑な話しです。

おまけにマフラーまで穴を開けてからに・・・
この穴は、ちゃんと電動ドリルを使っていますね。
あらかた、建築や製造業に付いている兄ちゃん子の仕業でしょう。
工具使っていたり、エンジンをかけるのに、キーに細工したりしているので、これは、もう、確信犯というか、慣れている輩の犯行です。
人が買ったモノを盗む卑劣な犯罪は、原付ユーザーの敵ですね。
徹底的に防犯意識を持って、この輩を排除しましょう。
では。
今回のご依頼:埼玉県川口市 盗難乗り捨て車修理 60,000円