圧倒的販売台数で不動の人気と中古車市場を握るのは、このトゥデイであろう。
キャブレター式のAF61型 と インジェクション式のAF67型 と大きく分けて二種類のトゥデイが存在しています。
もし、修理の際は、AF6○ 1 なのか 7 なのか ご理解頂いた上でお問い合わせ頂けますと、ひじょーに助かります。
共通パーツはもちろん多いのですが、肝心の消耗パーツが違っていたりするもんで。
今回作業する点火プラグ交換の際も、上記型式違いで2種のプラグを使い分ける必要性があります。
早速やってみましょー。
今回は、AF61を個体としていますが、AF67も形状は違えど、同じ手順です。
プラグを掴んだりする際にフレームが手と干渉し、傷だらけになる可能性があるので、手袋は絶対にした方が得策です。

まず、ステップ後方部。
センターカバーにプラグ交換メンテナンスカバーがあります。
この#2プラスビスを外します。
その脇に切り込み的な凹くぼみがあるのが見えますよね?
そこにマイナスか、内装外し的なモノを突っ込んでこじって開けてみましょー。

このカバーには、上にちょっとしたツメがありますので、このツメを意識して外してみてください。

すると、プラグキャップが露出します。
このキャップを手前方向に引っこ抜きます。
フレームが邪魔して、「手が入らね~!」ってなりますので、先の長いプライヤーかなんかを使うのもアリです。
もし、外れにくい場合は、ぐるぐるゆさゆさ とアクションを与えながらじっくりと外して行って下さい。

外れたー
とにかく狭いねん!








さて、適切な工具ですが、実は、この開けたカバーから工具を入れることができません。
フレーム下側から入れるので、プラグレンチとラチェットまたはスパナは、セパレートタイプがベストです。
ネプロスのプラグ頭は16mmタイプで、レンチサイズは17mm、またはユニバーサルソケットになります。










スパナは、こんな形状の早回しタイプなんか便利ですよ。

上から工具を入れるのではなく、下から入れてエンジンカバーに当たりながらも、小刻みに回すのがコツです。

プラグが無事外れました。
型番は、AF61型がCR6HSA AF67型がCR7HSA-9 となります。





NGKの場合、後ろに付いているハイフン数字(-9)はギャップの長さを示しており、標準のタイプで0.75mmギャップのところ、新型では0.9mmと若干広くなっているわけです。
つまり、どーゆーことかとゆーと、キャブレターの場合は噴射効率が悪いので、ギャップを狭くして爆発力をアップさせていたわけですが、インジェクションになると強制的に燃料噴射がエンジンシリンダー内に行われることになり、あまり爆発力があるとプラグの劣化が早いので、ギャップを広くして耐久性を上げた。
と考えてください。
はい、難しい理屈は一般ユーザーにはあまり関心が無いと思うので、もっと役立つ情報を。
以上の理屈もあってギャップが狭いプラグは燃料効率が良くなるので、旧型のエンジンにCR7HSA-9型を入れるだけで、燃費が1~2km/L上がります。
これは、キャブ車にメスシリンダーによるガソリン供給をすることで目視による、巡航55km/h走行実験で得た結果です。
2回は試したので、そこそこホントです。
ただし、55km/hのMAXスピードの巡航で走った場合です。
街乗りでちょこちょこ乗り回す際は、まったく未知数です。
ではでは。




