誰もが乗っているトゥデイですが、今入庫している車両が、フロントフォークが死んでおり、そのオーバーホールがありましたので、ついでにマニュアル化してみようと思います。
トゥデイに関しては、ナチュラルでなんのムダもなく、なんのウィークポイントも感じません。
こんな丸目ライトのバイクが、多くの消費者に受け入れられるとは思ってなかった というのが正直な部分です。
もう慣れましたが、当初はこんなわけのわからんデザインがなんでこんなに売れるんだ!?と不思議で不思議でたまりませんでしたが、理由は、ホンダのバイクで一番安かった というのが最大の理由でした。
でも、出回って我々のところにも整備に回って来るようになると、なんとゆー定番性かっ と感心しました。
なにもかもがちょうどイイ。
そんな言葉が、このバイクの最高の褒め言葉なんじゃないかと思う。
デザインも性能も耐久性も、すべてそこそこ、中の中、ごくごく普通、当たり障りない。
そーゆーのって、狙って作れるもんじゃないと思うんだが、さすがホンダだ。
すべてのバイクの基準になったことはスゴイことだ。
さて、そんなトゥデイ(AF61・AF67)のフロントフォークオーバーホールに辺り、その過程で外さなければならないフロントフェンダー脱着法をやってみたいと思う。

過去のレクチャーで、フロントフォークブーツの交換法 をやった。
今回のフロントフェンダー脱着も、フロントホイールを外す必要性がある。
その折にフロントホイールの脱着法を詳しくやりましたので、そちらを参考にしてください。
まず、パーツリストを見てみよう。

フェンダー、フロント というパーツ名称になっている。
しかし、カラーリングがすごいな。
発注の際には、カラーリングはしっかり調べたいモノだ。

まずはフロントホイールとブレーキライニング廻りを分解していこう。



17mmナットを外し、シャフトを抜きます。

これがブレーキライニングユニットだ。
2本のケーブルが繋がっているのがわかりますね。

中にはブレーキシューが装着されている。
ブレーキシュー交換の際は、この時点で交換が済むだろう。

この一方のケーブルがブレーキケーブルとなる。
これを外すのは、調整ネジを反時計回りで緩め、完全に外す。

すると、ケーブルがフリーになるので、ライニングから抜きます。
これでブレーキケーブルはOKだ。




次に、メーターケーブルだ。
押し込むとカチっとロックするようなツメが付いている構造になっている。
このツメを押し込みながら引き出してみよう。

一番イイ方法はマイナスドライバーで押し込むのがカンタンだ。
押し込むので、そのまま外れてしまう。

中にはワイヤーが通っている。
このワイヤーがくるくる回ってメーターに伝わっている とゆー、かなりアナログな方式だ。
これでライニングユニットは離脱することが出来る。




ケーブル2本は、フェンダーの中でなにかに留まっているのがわかる。

この白い輪っかに通っているわけだ。
この輪っかをフェンダーから外しておくと、あとで外しやすいだろう。

さて、いよいよフェンダーのネジを外していく。
まずは正面に留まる10mmネジを外します。

次に、左右両側で留まるサイドから留まる10mmネジを外します。
このネジはオフセットが付いているタイプとなる。

フェンダーをそのまま下方にスライドさせる。
正面ネジ部分が引っかかっている場合もあるので、よく確認して押し下げてみよう。

フォークブーツがちょっと引っ掛かるが、そのまま押し下げることができる。




完全抜くことができましたね。
これでフェンダーが離脱できた。

状態なこんな感じだ。
フェンダー交換ならば、ココで完了なのだが、フロントフォークのオーバーホールをしなければならないので、この後は、次回とゆーことにしましょう。
なかなかフェンダー外しは、ヘビーな作業だったでしたね。
これをユーザーが自前工具でやろうとしたら、なかなかハードルは高いかな。
こうしてマニュアル化しているのは、構造を理解するというのも目的であり、すべてを自分でやるべきと言っているのではない。
構造を理解すると、故障した際に、不安が減るんですよね。
これはカラダの不調と同じです。
正しい知識は必ずあなたの味方になるので、ぜひ、サラ見でもイイので、ご覧いただくとイイと思います。
ではでは。