今回、入庫のスーパーディオ(AF27)は、放置パック案件。
エンジンがそもそも放置により掛からなかったのだが、そこはキャブオーバーホールですんなりエンジンは掛かった。
が!
吹けない。
ブ~~~~~ンと全開アクセルを当ててみても、気持ち良く吹け上がらず、元気がなく、マフラー詰まりとも、キャブのオーバーフローとも思えるような症状。
ん~~~ わからん。

マフラーはちゃんと抜けているし、オーバーフローはオーバーホールして完璧なはず。
念のため、マフラーを取り外して直管でも改善なし。
駆動に異音はなし。
プラグは新品。
コンプレッションはキャパ内。
スロットルバルブはちゃんと開いている。
エアクリ内にゴミ詰まりはなし。
インテークバルブも開いている。
ガソリンはちゃんと送っている・・・・
ん?
ステップ下からガソリンが漏ってきた!
あれれ、これはひょっとすると~ ということで、ステップ廻りをバラし、燃料ポンプを覗いていてみると、ガソリン臭い。

なんか、ガソリンが滲んでいます。

セルを回してみると、ぽちょんぽちょんぐらいにガソリンが噴出しています。
なんじゃいこれは。
これは長年修理をやって来て、初めての現象ですね。
まさか、燃料ポンプ自体からガソリンが漏れ出して、絶対燃料量が足りなくて吹け上がらないとは!

対処はカンタン。
取り付けネジが緩んでいたので、トルクスドライバーで締め付けるだけ。
ギュっと4箇所を締め付ける。

止まりましたね。

エンジン掛けても、大丈夫。
ブーン!ブーン!っと吹け上がり良くなりました。
そかー 燃料量が足りなくて吹けなかったとは・・・てっきり、逆に、燃料量が多いぐらいしか思いつかなかった。
それが一発でわからないようでは、まだまだ修行が足りませんな。
こーゆーの解決するのって、わくわくするんですよねー
解決した時の充実感ったら無いですよ。
販売なんてつまらなくて仕方なかったんだけど、やっぱし、修理業はおもしろくて辞められないね。
ま、同じ症状なんてほぼ皆無だと思うけど、どーしても引っ掛かったら、燃料ポンプも疑ってみてください。
ではでは。










