わりと遠方のお客様にもお得意様がおられまして、通常だとなかなか足を伸ばせないエリアで、千葉県千葉市というところがございます。
タイヤ交換では、出張費が従量制になるので、金額が合わないのですが、放置修理やエンジン起動修理などは、価格設定に相場や天井が無いので、比較的、遠方のお客様の案件も受けられるんです。
今回の千葉県千葉市のお客様も、数回修理を依頼されており、常連さんということもあり、今回もお困りの声に動きました。
車種はレッツ4パレットという車種で、かわいいこじんまり原付で、女性に人気はあります。
現着すると、うーん、なかなか微妙に曲がっていて、ステム交換は必要になる感じ。
正直言いますと、スズキ車は、足廻りは弱い中の弱い。であり、ちょっと縁石などにぶつけるだけで曲がります。
曲がり方として、左と手前に曲がっているようで、おそらく乗り回すと左に寄って行ってしまうと思います。
さすがに現場修理がムズイので、お引き上げとなります。

まずはフロント廻りのバラしから。
ハンドル廻りは残しておいてもOKなので、こんな状態で作業を進めます。

フロントフォークを見る限り、ステムだけ交換してもガタは直りません。
つまり、フォーク部分が程度が良ければ、ステム交換だけでOKなのですが、フォークがこの動画のように、ガタが出ているようであれば、何も言わず、ASSY交換が望ましいです。
指で触るだけでこれだけガタつくということは、乗車中のブレーキングでは、かなりガタが出ていたと思います。
これ、放っておくと、フォークが抜ける時もありますので、大事故に繋がる要素を含んでいます。
せめて、3万kmぐらいはもつバイクを作って欲しいもんです、スズキ。

ガッチャの場合は、フロント部分をチェーンブロックで天井から吊って作業をします。






フロントステムを抜くとこんな感じ。
ステムにフロントフェンダーは装着されている構造なんです。

ハンドルがスムーズに回るのは、このボールベアリングをおかげなんですが、このベアリングに関しては、今回は新品交換しちゃいます。
ベアリングは装着時にグリスでぬたぬたにしてから組み上げます。

チャイナ製のパーツも無くは無いんですが、ハンドルロック穴の加工やら、カラーリングの選定がうまく行かない場合もあるので、今回は純正品を頼みました。
お高くなりましたねー 部品代。
ちなみに、▼これはチャイナ製で、約半額で手に入ります。

組み上げ完了です。
まずは仮組状態で、試乗テストを行い、フルブレーキングチャレンジを5回やります。
これをやることで、ステムの遊びが生まれるので、再度、締め込みを調整します。
これをやらないバイク屋が多いんだー
こうした細かい調整ができるかどーかで、その後のコンディションに左右しますんで、こうした足廻りの交換作業をやる際は、経験を積んだ信頼できるバイク屋さんでやるよーにしましょーね。
もしくは、自分でやるかですね。
他人は信用なりませんから、DIYメンテの方がよっぽど安心かも知れませんね。
ではでは。
今回のご依頼:千葉県千葉市中央区 足廻り交換+外装交換 65,000円








