単車並の品質を備えた、アメリカン風原付バイクが存在しました。
それがジョーカー50/90(AF42/HF09)です。
足廻り、計器類など、まさにその時代のホンダの250ccクラスを同じ品質のパーツを流用されていて、耐久性などはまさに日本に誇るべきモノでした。
メッキ技術ひとつ取ってもスズキヤマハを大きく差があるマネのできない高品質を売りにしていたのが、このジョーカーです。
今思えば、4ストでも復活して欲しい感は否めないのですが、そうしないところにも、このバイクへの思い入れがさらに大きくなるところでもあります。
クロスカブ、モンキーやダックス、CBフォア系やカワサキZ系、スズキの刀なんもそうですが、ちょっと復刻し過ぎて、名車感が薄れましたもんね。
名車をあえて復刻しない選択肢ってのもあると思います。
原付バイクで言えば、このジョーカーやズーク、スカッシュやビートなんか、もう名前を聞いただけでワクワクしますよね。
我々世代が最後のベビーブーム世代であり、この世代が喜ぶモノをメーカーは投入しよーとする気持ちはわかるのですが、過去に振り返り過ぎで新しいモノがなにも生まれていないことに、危機感を覚えています。
復刻ばかりで売上を期待してるようじゃ、もうお終いでしょうね、二輪業界。
さて今回の作業は、この名車、ジョーカーの大きな大きなボディカバー外しをやってみたいと思います。
前回の作業でメットインボックスは外れているので、そこからスタートです。
この個体、テールユニットがもともと破損して無かったので、返って見やすいかも知れません。

真横から見てステップと留まるアンカークリップを外します。
これは左右両側にあります。

真ん中プッシュタイプです。
押すとフリーになるタイプですね。

後方部、真上から見ると3本の#3プラスネジがあります。
テールユニットがあると見えにくいもんなんですが、ちょうど良かったですね。

次にキャリアを外します。
やはり真上から見て4本の10mmネジを外します。
外側の2本がクロームメッキネジ、メットインボックス内の内側ネジがユニクロメッキネジになります。

ネジが外れたら外側方向にそれぞれを引きます。
つまり、キャリアはボディカバーの穴に突っ込んだ状態で留まっているわけですね。







はい、これで取れました。
次に、シートロックを外します。

ホンダ特有のシートロックがケーブルでボディカバーと繋がっているので、シートロックごと外してしまいます。
ちょっと汚くて見にくいですが、10mmネジ2本を外します。
これでシートロックは外れます。

最後に、テールメッキモール部の奥まったところで、サブフレームに留まる#3プラスネジがありますので、これを外します。
ネジはオフセットしているモノなので、他の部類とはちょっと違うタイプのネジになります。

この個体にはテールユニットはもともと無かったのですが、本来であれば、テールの3極コネクターと、ウィンカーのそれぞれのギボシ端子があるので、引っこ抜いておきましょう。
あとはボディカバーを持ち上げてステップのツメから引っこ抜きます。

かなり大きなパーツになるので、片手だとむずいです。
いつも画像撮りながらなんで、この作業、きっついんですよね。

これでボディカバーが離脱しました。
なかなかの作業でしたね。
しかし、これだけの領域が広がるとかなりのメンテナンスが出来ますね。
今後もガッツリとメンテナンスを進めて行きましょう。
ではでは。




